「 今井澂 」 一覧

映画「アイ アム ア ヒーロー」と大逆転

2016・4・30 600万部を売った花沢健吾の原作コミックの映画化だが、ベルギー、スペイン、ポルトガル、米国で受賞。話題を集めている。佐藤信介監督、主演大泉洋、ヒロインは有村架純と長沢まさみ。テンポの早い波乱万丈の快作で面白い。 35歳の鈴木英雄は漫画家アシスタントで全くメが出ず彼女とは破局寸前。ところがある日突然、アパートに戻ったら彼女は謎の感染でバケモノ「ゾキュン」に変わっていた

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映画「スポットライト世紀のスクープ」と永久債

2016・4・22 https://youtu.be/oquYB13OQEI 今年のアカデミー賞で作品賞と脚本賞を獲得した秀作。ボストン・グローブ紙がカトリックの神父による児童への性的虐待を暴いた事実を画いた。スポットライトとは新聞の特集ページのことで敏腕の記者四人が、苦悩と怒りを抱えた被害者たちに話を聞き、隠蔽工作を行う教会側と渡り合う。 ジャーナリストとしての使命感がすごい。

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映画「ボーダーライン」とリスク・オンの開始

映画「ボーダーライン」の原題は「シャリオ」で暗殺者を意味する。監督は「複製された男」のドウニ・ヴィルヌーヴ。注目の新鋭だ。 テーマは麻薬戦争。若い女性FBI捜査官のケイトの目を通して、この戦いの政治的・道義的な複雑性を生々しく描いている。 導入部がまずすごい。アリゾナの荒野の一軒家にケイトが部下を率いて突入すると、壁の中に何十人もの腐乱死体。すぐ近くの物置が捜査中に爆発、部下二

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映画「雪之丞変化」と想定外の悪材料

  退院後、ドクターからは「自重しなさい」と云われているので人の集まる映画館は厳禁、ちょうどCSの日本映画チャンネルで「雪之丞変化」をやっていたので。   1963年のこの映画は「死ぬまでに観たい映画1001本」に入っているし、市川昆の傑作。長谷川一夫主演300本記念映画で、山本富士子、若尾文子、市川雷蔵、勝新太郎などスター総出演。長谷川一夫は殺された

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映画「インサイダーズ/内部者たち」とHFの作戦変更

  私は嫌韓も嫌韓、大嫌韓。前任大統領李明博が天皇陛下に謝罪に来いというバカ発言して以来、食卓にはキムチはないし韓ドラも韓映も観ていない。しかし今回「インサイダー」を観たのは、私のソウルにいるソースから、社会派映画でいまの韓国社会を画いて歴代ナンバーワンのヒット、と勧められたからだ。 https://www.youtube.com/watch?v=23k36SnPpYw &

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映画「家族はつらいよ」とヘッジファンドとクジラとの戦い

https://youtu.be/Cp4CddQWlJQ 山田洋次監督の最新作。私は「サンデーモーニング」のレギュラーだった頃TBSでお会いした。CMの間に「馬鹿」シリーズのハナ肇をほめたら、心から嬉しくそうなお顔をされて、番組が終わって名画の話に花が咲いたのを思い出す。 前作「母と暮らせば」が魂のこもったシリアスな作品だったが、今回は監督が恐らく本当にお好きなコメディ。「東京家族」の

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映画「レヴェナント 蘇りし者」とヒラリー失脚

ご存知レオナルド・ディカプリオが主演男優賞、監督のハレハンドロ・イニヤリトゥが監督賞、それに撮影傷を獲得した話題作。私は試写会で観たが、2時間40分近い長編が正直言って苦痛だった。私の評価では凡作と思う。主演男優賞のレオ様もセリフは少なく、うめき声がまあ四分の三で、演技なんてもんじゃない。 ストーリーは単純。1820年代のミズーリ州。主人公グラスは毛皮を集める探検隊のガイドで、インデ

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