【初・中級者向き】映画「グレートウォール」と習近平と「北」の核攻撃

公開日: : 最終更新日:2019/06/06 マーケットEye ,

 

2017・4・30

何しろ中国第一の映画監督チャン・イーモウの新作なので早速楽しみにして行ったが、「HERO」「LOVERS」「初恋の来た道」などの名作と違い荒唐無稽なファンタジー映画だった。主演マット・デイモンが先のアカデミー賞で司会からいじり倒され、米国では興行収入も大コケ。まあ中国市場をアテにしているのだろうが。

 

私も観光旅行で行ったことがある「万里の長城」だが、建設はBC403年からBC221年の七か国の戦乱が続いた時代から始まった、とか。北方の騎馬民族の凶奴への防衛策だったし、宇宙から見える唯一の人造建造物だそうな。

 

ストーリーは単純。世界を旅する傭兵ウィリアムと相棒トバールは、謎の怪獣に襲われ、馬で逃げ万里の長城に辿り着く。ここで怪獣が60年に1回現れる伝説の怪物トウテツで、このカベは防戦のために築かれたと知らされる。防戦に命を惜しまない中国兵を見て、金のために働いてきたウィリアムは正義に目覚める。

北の脅威

いま日本には怪物トウテツが押し寄せる恐怖が言われている。「北」の12キロトン級(広島は15キロトン)の核兵器が投下されたとする。東京の国会議事堂近辺なら死者42万3627人、大阪の梅田なら死者48万2088人。これがシンクタンクのヘリテージ財団の協力で米国防総省がシミュレーションした結果だ。クワバラクワバラ。

4月15日には翌日の中距離ミサイルの実験で失敗、4月25日にも特に核や大陸間長距離ミサイルの動きはなかった。しかし、4月18日にペンス米副大統領は安倍首相にこう述べた。

「米国は日本と同じく平和を希求しています。しかし、米国は同時に、平和は力によってのみ始めて達成されるということを理解しています。」要するに日本は、戦闘が始まった場合には、最大の危機を迎えるということだ。

米国の準備と、中国の制裁

4月26日のBSジャパンで国連の安保理北朝鮮制裁委の元専門家パネル委員だった古川勝久氏は、一触即発であることを認めながら、「韓国在住の米国市民を脱出させた後なら米軍の攻撃は始められるが、まだそうした事態にはなっていない」としていた。

しかし昨年11月には7年ぶりに逃避訓練を始め、今年1月には在韓米軍の家族が核シェルターを完備している沖縄への逃避訓練に「進化」している。

もちろん、誰もが期待する「中国の原油供給ストップ」は、究極の兵糧攻めで、これは効くはずだ。しかし、習近平主席が、その決断をするかどうか。私は怪しいと思う。長期戦になるだろう。

長期戦で問われる”威信”

秋の党大会で習氏は自分が再選されることが至上命題だ。また8人のトップのうち三人の江沢民派(ということは石油閥で「北」派)をクビにしなければならない。ナンバー・スリーの張徳江はなんと金日成大学卒業の70歳。簡単に同盟国を見捨てると何を言われるやら。

だから自分の再選が決まった後に、原油の対北朝鮮輸出のストップを決める。「北」が備蓄に入ったわけだ。

私は韓国の株高、銅価格の下落、それに金正恩の立場から見ると韓国大統領に「北」の走狗が就任すれば「南」は反米、超反日で「高麗」で統一される。「北」の朝鮮半島全部実質支配は時間の問題になる。そこで目先はこれまでと同じく、米国の設定するレッドラインは超えない。だから4月15,25日の記念日直後のミサイルは、このラインを越えなかった。

危ないのは1年以上核実験や長距離ミサイルを行わないことで失われる金正恩の「威信」だろう。まさか米国の圧力で、なんて言えないし、そこらでクーデターが起きて、めでたしめでたしになるなら言うことはないが。

目先5月2日が高値、6月まで高い

先週予測した株高は当たった。1週間で日経平均1000円以上も上昇。ヘッジファンドのマネジャーが情報源だが、リスク・オフの理由にしていた森友学園問題で安倍内閣が突然死する危険性は消えた。まだ韓国大統領選(5月9日)と米国補正予算と政府閉鎖懸念は残るが大問題じゃない。5月8日までに米国が仕掛ける可能性もゼロではないが韓国株価と銅価格から見て、まず、ない。

 

空母の数で判断する手もある。いまのところカール・ビンソン一隻、横須賀にいるロナルド・レーガンは5月に入って動き出す。それでも2隻だ。リビア空爆の時の3隻、湾岸戦争の6隻、アフガン攻撃の4隻。だから3隻以上にならないと、米国側からの仕掛けはない。長期の兵糧攻め。

 

リスクは5月7日の仏でのルベン当選で、BREXITやトランプ予想のようにアレレになれば連休後の株価はまたひと休み。5月2日の連休直前が目先高値だろう。6月まで株は高い。長期では2020年近辺で日経平均3万円以上という目標は変えない。

 

では何を狙うか。私なら伊東秀広君が注目しているアスクル(2678)が面白いと思う。2月の物流倉庫の大火事で減益となり売られたが、昔から「災害に売りなし」、というがいい例だ。

もうひとつ。こういう時こそ産業革命4・0の関連で私が近著でもおすすめしているJIG-SAW(3914)とかCYBERDYNE(7779)などに注目したい。ただご投資は自己責任で。

映画のセリフから。軍師が怪獣の発生の由来を説明して言う。

「2000年前、悪い王が現れて国民はひどく苦しんだ。天が怒って隕石を落としこれがトウテツになった。」北朝鮮の独裁者の場合は、天から武力介入によるミサイル攻撃が来るかもしれない。国民を三代にわたって苦しめたツケだろう。

 

なお、緊急で公表できないいろんな情報を皆様にどうしてもお話ししたく、次の要領で講演会を開きます。

日時  2017年5月21日(日)13時から16時

会場  東京・TKPガーデンシティ PREMIAM神保町

なお私とコラボして、会社四季報読みの達人で複眼経済観測所(株)代表取締役社長渡部清二さんにも、私の第一部に続く第二部、そして会場の皆様の質問にもお答えします。

忘れていました。セミナーのタイトルは

「超変動2017大予測セミナー ー政治・カネ・株価が動き出す!!」です。

主催はフォレスト出版です。

応募は次のアドレスからお願いします。

https://www.forestpub.co.jp/auther.imai/lp/w20170521

映画「グレートウォール」と習近平と「北」の核攻撃(第856回)

今井澂(いまいきよし)公式ウェブサイト まだまだ続くお愉しみ

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