「 木村喜由 」 一覧

短期的にTOPIXが上昇しやすいパターンになっている

中期サイクル底入れから1か月程度は上値トライとなりやすい 前回TOPIXのサイクル分析を紹介したが、8月20日安値が目先の底値になった可能性はかなり高い。そうなると通常4-7週間は上昇局面となるから、サイクルのセオリーからは9月末前後までは強気でよいということになる。先週の下げは外国投機筋による売り仕掛け(米国債買い・米新興株買い・ドル売り・TOPIX先物売り)にトヨタショックが重なった特異

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心が折れそうになるトヨタショック

コロナ出口を信じて前に出ていた投資家にカウンターパンチ 19日の2時半、下げ渋っていた市場の空気が一変、急落に転じた。トヨタの4割減産の速報が届いたからだ。裾野の広い会社であり、愛着を持つユーザー兼投資家も多数いるから、悪材料は30分だけで消化できるはずがない。週末となる20日も大幅続落し2日間で10%近い下げとなった。もう半世紀近く株式市場を見ているがトヨタが主役となって市場を揺るがすよう

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新型コロナ、今週東京の新規感染が減少に転じれば峠を越す

政府は早く「指定感染症5類」に変更すべきだ デルタ株は従来株に比べ一段と感染力を高めており、10秒程度の室内共存、従来安全とされた旅客機内での感染も確認されている。事実上空気感染とされる自然再生産数8以上という論文が提出された。米国ではワクチン接種者、未接種者で感染に差がなかったという実例があり、政府当局であるCDC(疾病対策センター)は再びマスク着用の推奨を開始した。しかし一方で病原性、毒

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統計データをよく見ましょう

米国経済、コロナ、選挙、業績、中国、調べることが山ほどある 東京五輪が平穏裡に終わり、正常モードに戻りたいところだが、タイトルと小見出しに書いたように宿題が難問山積しており、お盆休みで一服した後は再び騒がしい日常が再開されるだろう。特に米国市場は都合のよいところだけ先食いしている状況で、これから年末に向けてはネガティブな部分の消化が必要となるため、楽観的に構えてはいけない。 年末までで

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宿題どっさりで秋相場に突入、波乱前提で構えよ

年末に向け米長期金利は市場想定を上回る上昇も 新型コロナ(デルタ株)が猛威を振るう中、東京五輪は平穏に終了したが、菅政権の存続は微妙になっている。米国の金融緩和局面は最終盤を迎えつつあり、9月にもテーパリング開始の可能性が急浮上している。 中国の不良債権問題は先送りしてきた中国華融資産管理の12月決算発表で最初の大きなヤマを迎える。この会社は不良債権を集中処理する特殊会社で、決算と同時

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基本戦略として、日本株は「やや多め」の保有を推奨

GPIFの4-6月運用結果は外国株が圧倒的成績 GPIFは正式名称を「年金積立金管理運用独立行政法人」という。落語の「寿限無」じゃないがあまりに長すぎて救助が間に合わなくなりそうだ。少なくとも当局の言語センスが劣悪なことを示しているとは言える。英訳名を日本語にすると政府年金投資基金だが、この方がずっとましだと思う。 そのGPIFが先週4-6月の運用実績を公表した。6月末資産額193兆3

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4-6月決算、旅行と飲食小売り以外は強烈な追い風が吹く

純利益は前年同期比5倍、秋に増配、自社株買い増える 昨日で225採用銘柄の決算発表は時価総額ベースで74.7%終了した。業種的な大どころで残っているのは不動産、保険、個別でSBGが残っているぐらいで大勢は決している。発表済み157社の四半期純利益は6兆8623億円で前年の1兆3143億円の5.2倍である。1-3月期は225社で7兆332億円、うちSBGが2兆円弱だったから、すでに大幅に上回っ

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