「 木村喜由 」 一覧

【上級者向き】中国株の上昇は本物か?

現時点での設備投資関連株の上昇はありえない 米中貿易交渉が穏便な形でまとまるという観測が強まっており、それで両国の株価が堅調に推移している。特に上海総合指数は昨年末の安値から本日終値まで9週間で21.93%の急騰。うち上げ幅の4分の3は春節が明けた2月11日以降のものである。交渉への楽観のほかに、政府は成長率の低下を認める一方で、例によって金融緩和の強化と追加的景気対策を打ち出したためである。N

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【上級者向き】米朝会談物別れ、双方に自己都合と苦しい事情

大山鳴動したがネズミ一匹とてない結果に 最初に一報。本日予定されていたパイオニア新株代金払い込みは8日延期され、整理ポスト以降、225銘柄の入れ替え公表も同日引け後に延期された。したがって先週書いたシナリオは1週間後にずれる。もう一つ微妙なのは3月末に出光興産と株式統合されて225から外れる昭和シェル石油の取り扱いである。同様の経験ではユニーが統合された際のファミリーマートがある。共に2月期決算

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【上級者向き】米国と中国が和解できるものか

楽観の先走りほど危険なものはない 先週末のNYダウは26031ドルまで上昇した。12月のザラ場安値21712からはほぼ20%の猛反発、10月3日の史上最高値26951まであと3.5%のところまで戻している。これで下落幅の82.4%を挽回したことになる。同じ計算を日経225でやると、安値からの上昇率は13.9%、下落幅の挽回率は48.0%で本日を含めても半値戻しを達成できていない。高値から12月安

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【上級者向き】3月1日引け後225銘柄入れ替え発表、翌日以降大混乱も

値がさの村田製作所が新規候補の最右翼、既存バスケット5千億円の売りも パイオニアが経営危機に陥り、ファンドによる増資で資金支援を受ける一方、3月末を以て全株式を1株に統合し、上場廃止になることが決まっている。既存株主には1株66.1円が支払われる。価値ある子会社を持つ一方、現有設備には巨額の減損処理が必要で、実質債務超過であるため、この価格はまずまず妥当である。順当ならファンドからの3月1日から

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【上級者向き】タンス預金60兆円をあぶり出せ!

デフレと金融不安が生んだ史上まれに見るタンス預金の膨張 週末の日経に昨年末、市中で越年した1万円札は102兆1872億円と報じられていた。前年比3.5%増、10年前からは37.6%増である。お札は本来取引が主目的であり、タンス預金などの退蔵用というのはそれほど多くないはずのものだ。利息は付かず、盗難のリスクがあるからだ。常識的に言って多額の現金を持っているケースは、ほとんどが資産家の脱税目的か、

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【上級者向き】当面の株価シナリオを考えてみた

おかしなシナリオで相場を振りまわす連中が跳梁跋扈している 今後の各種イベントと過去の株価や為替の変動パターンから、筆者が思い描く今後4-5か月間の株式市場のイメージを書いてみようと思う。自分が納得できたこと以外、世間のコンセンサスは無視する。過去の経験では、へそ曲がりな筆者の意見が大方の見方と一致した時は大きく外れることが多かった。これは危険シグナルであり、ともに強気だったら読者はもう株を買うの

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【上級者向き】月末頃から波乱を見込む、買いは割安銘柄に限定すべし

米朝会談に向け楽観ムード、しかし米中貿易協議は決裂が濃厚 大局的に見ると、現在はリーマンショック後の世界的超金融緩和による大きな設備投資サイクルがピークアウトしつつある段階と見られる。超金融緩和期には毎回ブームによる過剰投資が起こり、それが崩壊して過剰債務の焦げ付きと収益の悪化、深刻な景気後退が起きる。しかし、現時点で主要先進国ではそのような過剰投資の兆候は確認できない(特に日本では)。過剰とい

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