「 木村喜由 」 一覧

【上級者向き】あだ花だったトランプ急騰相場

米国財政悪化を嫌気、最終的には債券利回り上昇となるはず 3連休明けの東京市場は米国株の急反発に反応して大幅高で始まったが、自動化投資関連銘柄が急反発したものの低PERで質のよい重量級の銘柄が重く、TOPIXの動きが鈍かった。午後になると108.7円付近で安定していたドル円がズルズルと下げ、連動して225先物が急落していった。17時過ぎには107.5円付近まで売られて9月の安値に接近、225先物の

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【上級者向き】過熱感解消、買い場到来だが高望みは禁物

投機筋が盛大に投げ売り、一方で企業収益は絶好調 1月12日から2月9日までに、TOPIXは7.7%下落した。ドル円は2.5円ほど円高に振れた。この間米SP500は6.0%下落しており、ドル換算すれば日米株価は同程度の下落である。しかしこの1か月間のハイライトは何といっても米国債券相場とVIX指数だ。10年債利回り自体は2.54%から2.85%に上がっただけだが、1年前から米国の投機筋が一部の機関

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【上級者向き】適温相場期待派はノックアウトされた

ボラティリティーの低位安定を当て込んだ投資家が大やられ あまりにも過熱していたので米国の下げ相場が迫っていることは判っていたが、日本株は完全に巻き添えを食った格好。今週は4日間で推定4兆円程度の外国人売りがあった模様だが、その大半が短期売買で先物インデックスを中心に売買しているヘッジファンド、2割程度が外国投信と推測している。 6日には一時日経225が1600円安となる場面があったが、原因

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【上級者向き】米国株式は長期のベアマーケットに入った模様

米10年債が4%に向かうならNYダウは21600を目指すことに 前回のレポートで米国株に弱気を書いた途端に大幅安となった。過去1年間の相場を仕切っていたのは基本的に短期志向のヘッジファンドなので、方針を変更するとなったら動きは速い。彼らが戦略の中核に置いていたのが米国長期債市場だったので、それが重要なチャートポイントだった、10年物利回りの2.75%を突き抜けた瞬間から動きが一気に激しくなった。

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【上級者向き】日本の事情に関係なく外国投機筋が売っている

米国債が示すヘッジファンドの戦略転換 直観的には米国株は天井を付けたのではないか。以前から書いてきた通り、外国の大手ヘッジファンドは昨年2月以降、米国デフレシナリオを振りかざして米国長期債を盛大にロングし、併せて円買いドル売りのポジションを組んだ。同時に為替の影響を読んで米国株はロング、日本株先物はショートで臨んでいたはずである。 6月頃からは別のファクターで動く投機筋が参入した。半導体の

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【上級者向き】「リスクオンだからドル売り」なんだって

数か月前は逆のことを言っていたはずだが 米国株式は今年に入ってから一段と騰勢を強めており、SP500などは年初来14勝で今場所優勝した栃ノ心並みの勝ち星で、その全部が過去最高値更新である。NYダウは昨年末から1900ドル高、SPはほぼ200ポイントの上昇。この間ドル円は113.2円から一時は5円ほど下がる場面があり、ドル安株高が鮮明である。これは円安で日本株が上昇したのと同じ構図である。海外部門

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【上級者向き】ほとんど気分で動いている現在の円相場

ドルが下がると都合がいい連中が策動的に動かしている模様 ドル円のように2国間の通貨を対象とした為替取引では、合理的な決定要因として両国の金利、インフレ率、成長率、国際収支などの格差が挙げられる。この他にも政治・軍事的要因や財政健全性に対する見方が重要になる場合がある。一時的には天変地異や災害、大きなイベント開催、大型の企業買収などの資金移動が影響する。 ドル円相場は4か月半ぶりに108円台

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