「 金融リテラシー講座 」 一覧
会社の”健康診断”で見るところは?
「投資のための財務分析」総集編②
金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第25回 ここまでお届けしてきた「投資のための財務分析」の総集編として、投資の決定をどのように行うべきかを4段階のチェックポイントとしてまとめました。 チェック2 財務内容を知る チェック1では、会社全体の値段をみました。値段を知ったうえで、買う意味があるかどうか、会社の価値を考えますが、その前に貸借対照表のチェックを行います。 これは、言
あなたの投資はなぜ失敗するのか?
「投資のための財務分析」総集編①
金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第24回 ここまでお届けしてきた「投資のための財務分析」の総集編として、投資の決定をどのように行うべきかを4段階のチェックポイントとしてまとめました。4回にわけてお伝えします。 株式投資で失敗する主なケースは、 ①株価の勢いに投資し、短期で売買益を狙った投資 ②長期投資で臨んだものの、投資採算を計算せずイメージだけ
株主還元の原資は何か?
キャッシュフロー計算書②
金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第23回 前回に引き続きキャッシュ・フロー計算書について説明します。 キャッシュ・フロー計算書の分析で大事なことは1期だけではなく長期で見ることです。1期だけでは一時的な要因を排除できず、誤った判断になりかねません。少なくとも5期以上の長期の累計で見てください。 下にNTTとトヨタの2008年3月期から2014年3月期まで7年間の連結キャッ
お金の流れの事実をどう読み解くか?
キャッシュフロー計算書①
金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第22回 今回はキャッシュ・フロー計算書の見方、活用法をお話します。 キャッシュ・フロー計算書の一番の特徴は経営者の恣意的判断が及ばないことです。貸借対照表や損益計算書は会計方針や資産の評価の仕方などにより数字は変わってきます。概ね正しいとしても経営者の見解が示されているのが貸借対照表であり損益計算書です。 それに対し、キャッシュ・フロー計算書
あの人気銘柄より稼ぐ同業とは?
収益力の分析②
金融リテラシー講座「投資のための財務分析」21回 今回はEBITDAについて説明します。EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)、利払い前、税引き前、減価償却等償却前利益という意味です。日本語としての読み方は定まっていません。私はイビツダと言ってますが、イービッダーと言う方が一般的なようで
売上と利益の関係を左右するのは何か?
収益力の分析①
金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第20回 今回から収益力の分析でよく使われる指標について解説します。 売上高営業利益率 売上高に対する営業利益の割合です。計算式は次のようになります。 売上高営業利益率の水準は業種によって異なります。高い順番に製造業 ≻ 小売業 ≻ 卸売業となります。適正水準は一概には言えませんが、製造業なら10%以上なら優秀
重視すべき実践的なROEとは何か?
ROAとROEを算出する③
金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第19回 前回に続いて、ROEの話です。ROEの計算式は次のようになります。 ROEには信奉者が多く、ROEが高いかどうかを株式投資の一番の条件にしている人がいます。実際、ROEが高い会社は素晴らしい会社が多く、停滞している会社にはROEが低い会社が多いです。 しかし、ROE一辺倒というのは賛成できません。ROEについては、次に説明する