「 マーケット通信 」 一覧

【上級者向き】株価の中期サイクルの再検討が必要に・その2

期間の長いサイクルの底が到来という可能性もある 筆者は経済や市況変動には、比較的明瞭で理由付けしやすい、長短さまざまなサイクルが存在し、それを的確に判別すれば大きな失敗なく経済運営や資産運用が出来るはずだと信 じてい る。 経済理論や倫理に反する状態はそう長く続かないと信じる。 その立場でいえば現在の債券利回りの低下は実体経済要因から生じ た ものではなく、巨大な規模に膨れ上がったグローバ

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【上級者向き】株価の中期サイクルの再検討が必要に

6月安値を割り込んだためシナリオが混沌状態 6月3日がTOPIX中期サイクルの底だったという前提で相場展望をしていたが、最近の下げでそれを割り込んできたため、サイクル解釈の再検討が必要になっている。とりあえず以下の3つの結論がありうる。1.前のサイクルがまだ継続中で、現在底値形成中である。底値を付けた後は新サイクルの上昇局面になるため、ほぼ例外なく鋭角的な上昇相場がしばらく続く。2.すでに新サイ

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【上級者向き】米国債券市場に底入れパターン出現、本物か?

意外に健闘している企業業績、通期では今期増益予想に 本日で225採用銘柄のうち209社、時価総額比で92.4%が発表を終えた。残るのは損保各社とブリヂストンくらいであり、通期見通しが大きく動く可能性はまずないので、本日の集計データで今年度の1Qの概算結果と判断して問題はない。今四半期の発表済み純利益は8.05兆円で前年比3.1%増。恐らく最終は8.6兆円台で、前年比2.5%前後の増益になるだろう

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【上級者向き】トランプのカウンターパンチ

第4次対中関税引き上げは予想通りだがタイミングが絶妙にいやらしい 前回はパウエル議長のあかんべえというタイトルで書いたが、敵もさるものである。トランプ氏はすかさず中国からの輸入品のうち、まだ追加関税対象外だった3200億ドルについて10%の追加関税を9月1日から課すと公表した。これで米国経済にも悪影響が出るのは必至であるが、トランプ氏は自分が要望した0.5%利下げが実現しなかったことに腹を立てて

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【上級者向き】パウエル議長のあかんべえ

市場の圧力に屈して利下げしたが、追加利下げは否定 昨晩の米FOMCでは大方の予想通り0.25%の利下げが決定された。これは10年半ぶりの歴史的な出来事であるし、第一弾に続いて連続的利下げとなったことも多かったため、いくら冷静な人々が「今回はあくまで予防的利下げ」と言って聞かせても欲に駆られた市場の期待は盛り上がる一方だった。 しかし発表後のパウエル議長の記者会見では、足元の経済状況は概ね良

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【上級者向き】迷ったときには常識に帰れ

投機マネーが膨張して雑音が多過ぎ、耳をふさいでデータを見よ 一応、世間の常識として、市場で成立している価格は、株価でも為替でも債券でも商品でも、その時点における経済実勢を反映した、真正かつ神聖な評価であり、軽視したり無視するのはタブー(禁忌、やったらひどい目に遭うこと)とされている。相続税などの評価の際にも、被相続人(死んだ人)の死んだ日の株価で保有株の相続財産額が算定される。 しかし現実の市

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【上級者向き】FRBは利下げ実施後に何のため?、という批判強まるだろう

トランプ一派の相場誘導で市場の見方に沿うことを強制されたFRB 次回31日のFOMCでは0.25%の利下げが確実視されている。筆者も米中対立が本格的なものであり、中国景気の急落は時間の問題と考えているから、先行き米国で利下げの可能性があるとは思っているが、しかしこのタイミングで利下げするのはどうなんだ、という疑問を持つ。最後はリーマンショックの二の舞かという恐れも頭をよぎる。 パウエル議長

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