「 月別アーカイブ:2015年05月 」 一覧
お金の流れの事実をどう読み解くか?
キャッシュフロー計算書①
金融リテラシー講座 「投資のための財務分析」第22回 今回はキャッシュ・フロー計算書の見方、活用法をお話します。 キャッシュ・フロー計算書の一番の特徴は経営者の恣意的判断が及ばないことです。貸借対照表や損益計算書は会計方針や資産の評価の仕方などにより数字は変わってきます。概ね正しいとしても経営者の見解が示されているのが貸借対照表であり損益計算書です。 それに対し、キャッシュ・フロー計算書
投資の羅針盤
資本課税強化は不可避
「新型相続税」導入の提言
日本個人投資家協会副理事長 岡部陽二 日本の財政は改革の先送りで1,000兆円超の債務残高と毎年40兆円の赤字を垂れ流している。 政府は利払い費用を除いたプライマリーバランス(基礎的財政収支)を2020年度に均衡させる目標を掲げ、これを国際公約にもしている。 政府は2%の実質経済成長持続を前提とした7兆円の自然増収と歳出削減9.4兆円によりこの公約を達成しようと目論んでいるが、この計画は
木村喜由のマーケットインサイト
債券市場の変調、緩和マネーが逆流か
流行りの「低分散投資」の愚
2015/05/12 | マーケットEye マーケットインサイト, 木村喜由
日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 <2015年5月号> 昨年12月以来のマーケットは、原油価格をはじめとする商品市況の下落と、ユーロの急落・欧州株式の急騰を基調として大きなうねりが生じていた。米国の利上げが徐々に接近するとはいえ、日欧の中央銀行によるハイペースの資金供給により、市場は緩和マネーがジャブジャブに溢れる状態となり、あまりの低金利に債券市場で再投資できなくなった資金が株式市場
木村喜由のマーケット通信
緩和マネーの逆流が始まった
これまでの株高は債券市場から逃げたお金の玉突き現象
日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 前回、債券相場の下落を伝えたが、そのきっかけとなったのは、著名債券投資家ビル・グロース氏の後を次いで債券王というあだ名を持つことになったダブルライン・キャピタルのガントラックCEOが、超低金利となった独国債の空売りを強烈に推奨したことだった。特にー0.2%のマイナス金利になっていた2年物国債については「先物で100倍のレバレッジを掛ければ無リスクで年率20
映画「龍三と七人の子分たち」とセル・イン・メイ
今井澂・国際エコノミスト
2015/05/11 | マーケットEye 今井澂, 今井澂のシネマノミクス
映画「龍三と七人の子分たち」はご存じ北野武監督の最新作で、ヤクザのコメディという新(珍?)分野に挑戦した快作。元ヤクザの組長「鬼の龍三」がオレオレ詐欺に引っかかりそうになり、詐欺の黒幕の暴力組織との闘いを決意、昔のヤクザ仲間を結集させる。 https://youtu.be/qOU_VPmxie0 80歳をもうじき迎える私としては、平均70歳の元ヤクザというだけでもう楽しい。肉体も頭脳も
あの人気銘柄より稼ぐ同業とは?
収益力の分析②
金融リテラシー講座「投資のための財務分析」21回 今回はEBITDAについて説明します。EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)、利払い前、税引き前、減価償却等償却前利益という意味です。日本語としての読み方は定まっていません。私はイビツダと言ってますが、イービッダーと言う方が一般的なようで
こんな金融商品にご用心
投信のトータルリターン通知始まる
消費者に不利な約款は無効
楠本 くに代 金融消費者問題研究所代表 現在、金融取引関連の法制度が激しく動いています。 消費者保護に資すると評価できる法改正もあれば、市場の活性化のみを優先し、消費者保護を著しく後退させる法改正もあります。 なぜ法が動くのか。何が市場で起こっているのか。法の動きをよく見ればわかります。 商品先物&プロ向けファンド、クラウドファンディングの回に続いて、ひとまず最終回です。 投