【初・中級者向き】映画「麗しのサブリナ」と意外や意外の6,7月高
(第966回)
2019・6・9
今年はオードリー・ヘプバーンの生誕90年とかで、BSやCSでの再放送がズラリ。やはりビリー・ワイルダー監督のオードリーが一番魅力的に撮られている。
1954年の公開以降「ローマの休日」に次ぐ大ヒットしたが、ジバンシーのデザインしたオードリーのファッションがその重要なファクターになっていた。
オードリー演ずるサブリナは大富豪のお抱え運転手の娘である。一家の兄がハンフリー・ボガード、弟はウィリアム・ホールデン。サブリナは弟に恋心を抱くが全く相手にされない。自殺さえ企てる。
そこで父親は娘をパリの料理学校に入学させる。2年後に帰国したサブリナは
全く見違えるように洗練された美女に変貌していた。そこで弟のホールデンがサブリナにほれ込んでしまい,お話はそこから意外や意外の展開になってゆく。
先週までのこのブログで私は、近いうちに意外や意外の株高がある可能性をしてきた。
情報ソースの関係で発表は差し控えていたのだが、ぼつぼつ噂になってきたので書くことにした。
実は二階幹事長からの衆議院議員を含む全自民党議員一人づつに50万円の「お小遣い」が振り込まれている。先々週のことだ。
別に口座振り込みに事前の連絡があったわけではなかったと聞く。
では、何がこの50万円の小遣いの裏に存在するのか。
6月7日付のパルナソス・インベストメントの宮島忠直ストラテジストのレポートが詳しく解説してくれた。そこで謎の背景がはっきりした。
要旨は次の通り。
- 菅官房長官は4月訪米時に、習近平中国主席がお膳立てした「北朝鮮国連大使の金星(キムソン)氏との長時間会談」があった。拉致問題とバーターで歴史的な飢饉に見舞われている「北」に人道的支援を提案。大使は金正恩に伝えると返答した。
- その後米国の「北」担当官は菅官房長官に「金正恩のストレスはたまっている。国民も軍部も食糧不足に疲れ切っている。日本でもどこでも緊急支援を断れる状況ではない」と述べた模様だ。
- これを聞いた安倍総理は5月1日に例の「条件を付けずに金正恩委員長と会って率直に話し合ってみたい」と述べた。
- 「北」は日本近海にミサイルを試射したり「日本は図々しい」という朝鮮労働党幹部の発言も表面上のもの。水面下での交渉進展をカモフラージュしている可能性がある。
なるほど。50万円のお小遣いは「拉致問題打開」と「消費税延期」を公約に衆参ダブル選挙に打って出る可能性を示したわけだ。
大事なのは、習近平中国主席が」「北」との秘密会談をアレンジしたということ。交換条件は次の通り。
中国が明年1月の台湾の総統選の結果として親中国派の台湾総統が実現した場合、将来の「一つの中国」宣言をしても日本が特に表立って反対しない。私は明年に場合によっては台湾ショックが起こるのでは、と懸念しているし、最近のワシントンでも不安視している材料だ。
ともかくこの台湾の話を別にすると、このW選と消費税延期(又は凍結)を、現在の株式市場はほとんど織り込んでいない。
先週このブログで私は2万円割れを予測したが、ありがたいことに外れそうだ。三菱UFJモルガンスタンレー証券のチーフテクニカルアナリストの宮田直彦さんは「日経平均はPBR1を割れたのは、アベノミクスが始まって6年半の間にわずか二日」と指摘している。
一株当たり純資産は2万78円になっていたから、2万円割れを予想して動いていたデリバティブ市場は弱気に過ぎることになる。
結論。相当な確率で当分の間は上昇相場が続く。
映画のセリフから。サブリナはパリの料理学校で老人の粋な男爵と知り合う。男爵はサブリナが恋をしていると見抜くがサブリナは「忘れようとしているの」という。なぜと聞くと「彼を恋するのは月に手を伸ばすようなものなの」「若い人にしては古いな。今は月に行くのにロケットをつくる時代だよ。」久しぶりの上昇相場は月に行くより難しくないと思うのだが。弱気の市場関係者は、どう見ます?私は強気ですが。
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