「 月別アーカイブ:2021年03月 」 一覧
映画「用心棒」と分岐点にさしかかっている相場の今後(第1057回)
ご存じの黒澤明監督、三船敏郎コンビの名作中の名作。 「用心棒にもいろいろある。 雇った方で、用心しなければならねえ用心棒だってある」という名セリフの時の館内の 大爆笑が懐かしい。 冒頭のシーンがやはり記憶に残る。三つ又の道路のかどで、枯れ枝を投げて方角を決め て歩き出す。その先に一時的ながら半殺しの目に合う未来が待っていることを知らない ままにーー 実は
映画「たそがれ清兵衛」と次第に変化してきた」日経平均5万円への道筋(第1056回)
山田洋次監督の2002年の作品が先週、放送された。かつて私がTBSのサンデーモ ーニングにレギュラーで出演していた時に、同監督がゲストとして招かれ、CMの間とか 番組の後のコーヒータイムに話をした。お人柄に打たれたことを覚えている。これならス タッフもついてゆくだろうな、とも。 時代劇と家庭劇とかうまく溶け合った傑作!2時間の物語の半分は、良き父親として 二人の
中島敦「山月記」と日経平均3万円突破後の世界、それに当たり屋の紹介(第1055回)
教科書にも使われていたと聞くから有名な作品である。 亡母満里のお弟子さんの中に、中島敦氏の息子さんのお嫁さんがいた関係も あり「李陵」や「名人伝」「弟子」などはむさぼるように読んだ。 内容はいわゆる変身譚である。原点は中国清朝の「人虎伝」と聞く。しかし中島 敦氏は自己告白ともとれる芸術家の運命の悲哀や狂気を変身の理由とした。 野村萬斎氏がこの「山月記」を劇化
映画「ゼロ・ダーク・サーテイ」と長期では日経平均5万円の目標を私が掲げる理由(第1054回)
面白い題だが、米国軍隊の俗語で、「未明」を意味する。アカデミー賞を含む60の賞を受賞した 名作である。監督はキャサリン・ビグロー。 あの911の同時多発テロの首謀者ビン・ラデインへの奇襲作戦を取り上げた。主人公のCIA分析官 マヤ(ジェシカ・チャステイン)が主人公。2003年にパキスタン支局に配属され、2011年5月2日、 ビン・ラデイン殺害までの活動を描いている。