リスト交響詩「レ・プレリュード」と転機を迎えた金への投資。目標値はオンス2300ドル台。(第1101回)
ピアノの超絶名人として知られるリスト(1811~1886)は「交響詩」という分野の創始者。
「交響詩」とは曲をつけられた題を道しるべとして、文学的な内容を表現しようとする標題音楽である。ベートーヴェン
の田園交響曲やベルリオーズの幻想交響曲が代表的な例。
「レ・プレリュード」は「前奏曲」という意味で、フランスの詩人ラマルティーヌの詩に基づいている。
4部構成で ①春の気分と愛 ②人生の嵐 ③平和 ④戦いと勝利。
テーマは「人間の一生は、死という未知の歌への一連の前奏曲である。」
今回私がブログに「金」への投資を取り上げた理由は、一回、相場の有為転変を終えた金への投資が、再び生命を与えられたように考えたからだ。
つまり新しい上昇相場がはじまったということだ。
まず順序として、前回の相場を述べよう。
①1オンス100ドル近辺から1980年1月875ドルへの「春」の時代。
②1999年8月の252ドルまで下落した「嵐」の時代。
③2011年9月の1920ドルまで上昇した「平和」の時代。
そして④が今年4月のオンス1700ドル台までの下落した時期。
再生を示す重要なシンボルは、2020年8月のウォーレン・バフェット氏の「金鉱株買い」である。
対象は世界第2位の産金会社バリック・ゴールドで、発行株式の1.2%、2090万株を取得した。金市場の上昇相場入りを読んでの買いである。
次いで金の需要が8年半ぶりの高水準に達した。
ワールド・ゴールド・カウンシルが1月28日に発表した昨年10〜12月期の金需要は1146.8トン。これは2019年4〜6月期以来で最大規模である。
コロナショックで2020年10〜12月期に768.3トンまで落ち込んだが、その後ジリ高となった。
国別に見るとインドが93.0%増の265.0トン。中国が24.0%増の177.6トン。
一方、投資需要は300.2トンで2倍に増加した。地金・コインが18.0%増の317.8トン。市場の重石となっていた金ETFの売りが17.6トンの売
り越しだったが、前年同期の131.2トンを越えていた昨年とは様変りの状況だ。
年間ベースでは金ETFの売りが2020年に874.0トン、2021年が173.3トンの売り越しに止まった。上半期の129.2トンの売り越しだったが、下半期では44.1トン。
金がインフレヘッジとして見直される気運なのに加え、NASDAQの下落で株価にブレーキがかかったので、自動的に金への選好度が高まつている。
暗号資産の下落も手助けとなっている。
では今後の目標値はどうか。
先週も引用した世界的に定評のある若林栄四さんは、「2023年第4.4半期のターゲットとして2375ドル」を「?」つきながら昨年12月9日のセミナーに、
資料として掲げている。ご参考までに。
NPO日本個人投資家協会を寄付で応援
よろしければこのサイトを運営している日本個人投資家協会を寄付で応援してください。
寄付で応援
- クレジットカード情報は当サイトでは保持せず、決済代行サービス(PAY.JP)を通じて安全に処理されます。
- 本人認証(3Dセキュア)画面が表示される場合があります。
- 本人認証のため少額(例:11円)が表示される場合がありますが、実際の請求額ではありません。
- 寄付完了後に表示される「
DON-XXXX」を、公式LINEに送るとお礼ページURLが届きます。 - 個人情報の取扱いは プライバシーポリシー をご確認ください。
関連記事
-
-
【初・中級者向き】映画「第三の男」と米朝首脳会談と三方一両トクの「落とし所」と原油価格・金利・株
2018・5・13 ご存知の名作中の名作で、グレアム・グリーンの原作をキャ
-
-
アベノミクスのカギを握るのはリスクマネーの“目利き”
投資家も銀行もリスクをとらなければ将来収益は見込めない
五味廣文・元金融庁長官【下】ジャイコミ編集部 2月25日に開かれた日本個人投資家協会の創立20周年記念セミナーの模様を、メイン
-
-
基本の話by前田昌孝(第32回、含み益課税のなぜ)
株式相場の上昇局面が続くと、譲渡益の一部を税収として取り込みたくなるのか、格差是正を進めたくなるの
-
-
映画「レジェンド&バタフライ」と本能寺の変2023・2・5(第1158回)
映画「レジェンド&バタフライ」と本能寺の変と米国国債デフォルト そしてウクライナ戦の今後。お
-
-
木下順二「巨匠」と対ドル120円の円高。そして米国の景気後退
木下順二「巨匠」と対ドル120円の円高。そして米国の景気後退 2023・12・17(第120





