映画「シェーン」と参院選の争点になっている「円安が物価高を招いた」の野党の主張のイカサマ。私の強気。(第1121回)
「シェーン、カムバック!」という少年の叫びと、ビクター・ヤングの音楽が忘れられない。ご存知の西部劇の名作中の名作。
主演のアラン・ラッドのカッコ良さ、殺し屋の凄さ。
この映画のテーマは「対立」である。
農地を耕作している開拓民に対し、牧場を拡大したい荒くれ者、子供対大人、人妻とシェーン、そして善と悪__。
参院選では、野党とくに立憲民主と共産党の原発と防衛費問題に対する歯切れの悪さが目立った。また円安が物価高を招いたとの主張が目立つ。やはり選挙での敗北は避けられないのではないか。
私が近著「2022 日本のゆくえ」で予言した通り、円安になったし、岸田政権は長期政権になる公算が大きい。中国経済がかつての日本のバブル崩壊に酷似しているとの指摘も的中しかけている。
私が最も強調したかった点は米国経済である。
「インフレがあってもスタグフレーションはない」と予想したが、その通りになりつつある。
ウクライナ侵攻を予想できなかったのは痛恨の極みだが、プーチン政権が強力で、統一ロシア構想がバックにあることは予想した。
「脱炭素」がいかにバカバカしいかが私の本の力点だったが、今やそんな寝言を言う人はいない。自著の評価をするのは気が引けるが、まあ7〜80点ではないか。
それよりも何よりも、大新聞社やTVなどが野党の宣伝に乗って「円安=物価高」と報じているが、私は気に食わない。わかっていないのだ。理由はこのブログでさんざん述べたので、割愛する。
米国が利上げしているのだから、日本も利上げするべきだと言う声を聞いた。飛んでもない。
金融政策はインフレ率を目標とすべきで為替ではない。しかも物価上昇の4分の3は資源価格高騰のせいで、円安は4分の1の寄与でしかない。
先日、若林栄四さんのセミナーに出席した。的中率の高いプロ。しかもNY株安を早くから予言した人なので円レートに注目したが「1ドル135円」。
市場や、榊原英資さんの云っている「140〜150円」とは違うが、それでも大企業が採用している1ドル111円より大幅な円安。24%も円安である。
このチャートから見ると、3年目に1.8%弱のGDP成長への寄与となる。
結論。私はいぜんとして強気だ。
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