映画「PERFECT DAYS(パーフェクト デイズ)」と、2024年相場を的中させる確率の高い「当たり屋」のご紹介
映画「PERFECT DAYS(パーフェクト デイズ)」と、2024年相場を的中させる確率の高い「当たり屋」のご紹介
2024・1・1(第1206回)
新年明けましておめでとうございます。
この一年が皆々様のご発展とご健康のさらなる向上につながることを祈念いたします。
<映画公式ホームページより>
ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演のこの秀作は、第76回カンヌ国際映画祭で、二つも受賞。第96回米国アカデミー賞の日本代表になった。
渋谷区のトイレの掃除人・平山の毎日を撮ったもので、劇的な事件は何ひとつ起きない。また主人公の人生で何があって掃除人になったか、全く説明がない。しかし観れば分かるようになっている。結構スリルのある作品だ。
さて、新年にあたって、いろいろな予想が出ている。日経平均にしぼって今後申し上げることにする。
幸い「週刊ダイヤモンド」誌が例年、有力ストラテジストの予想をまとめている。
以下、列挙してみよう(出所:『週刊ダイヤモンド』新年合併号)。
<数字は、高値/安値>
広木 隆 4万2000円/3万3000円
安田 光 4万円/3万1000円
吉野貴晶 3万8000円/3万3000円
菊地正俊 3万7000円/3万2000円
小林千紗 3万6000円/3万1000円
土信田雅之 3万5500円/3万0500円
宮島秀直 3万5500円/3万1000円
大川智宏 3万4000円/2万7000円
では、昨年だれが的中させた「当たり屋」か、「外れ屋」は誰か。
昨年2022年の新年合併号から述べるが、その前に2023年の高値、安値を述べる。
高値は11月20日の3万3853円(ザラ場ベース)、安値は1月4日の2万5661円。
ほぼピタリと当てたのが、みずほ証券チーフ・ストラテジストの菊地正俊さん。高値が12月の3万3000円、安値は3月の2万6000円。
高値をほぼ当てたのはマネックス証券チーフ・ストラテジストの広木隆さん。12月に3万6000円。
安値の方は安田光さんの5月2万6500円、楽天証券経済研究所シニアマーケットアナリストの土信田雅之さん(3月2万6300円)、加えてクレディ・スイス証券チーフ・インベストメント・オフィサー・ジャパンの松本聡一郎さん(3月2万5000円)。
では、この「当たり屋」が今年をどう予測しているか。
「ピタリ組」の菊地正俊さんは――
高値は12月の3万7000円
安値は2月の3万2000円
「ほぼ組」の広木隆さんは――
高値は12月の4万2000円
安値は1月の3万3000円
「当たり屋」を好遇するのは、野球に例えると手っ取り早い。15勝投手だと、ファンは勝利を期待する。しかし、2~3勝の二流投手だと、勝利への期待はぐんと低くなる。野球で誰もが考えるストーリーが、なぜ株価予想に適用されないのか?
では、今井さん、どう考えているの?
私は安値1月の3万3000円台、高値は11月の3万7500円とみる。
注目点は、まず第一に史上最高の個人投資家の売買代金、つまり若者中心に市場参加者がふえていること。
第二が、ウォーレン・バフェット氏来日で日本株への関心が高まった。
第三が東証でPBR向上を促した。
第四が岸田政権の預貯金から証券投資への移動を促す政策。
そして最後に、新しいお札。タンス預金(85兆円)が動き出す。マネーフロー分析だと銀行預金であろうと、タンスの中から動き出すと、最終的には景気上昇→企業収益向上→株高となる。
以上。
ではどんな業種、銘柄を狙うか。
1月下旬に発売される私の50冊目の新著『日本経済大復活 ゴールデン・チェンジ』では次の銘柄、投信を注目している。
①三菱UFJ(8306)、②コマツ(6301)、③住友商事(8053)、④東京エレクトロンデバイス(2760)、⑤東急不動産HD(3289)、⑥横浜ゴム(5101)、⑦トヨタ自動車(7203)、⑧小野薬品工業(4528)、⑨楽天ETF―日経レバレッジ指数連動型(1458)、⑩上場インデックスファンド世界株除く日本(1554)。
(ご投資は自己責任でお願いします)
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『日本経済大復活 GOLDEN CHANGE』(Gakken)
(今井澂著、216ページ、1600円予定)
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