ヨハン・ゼバスティアン・バッハの復活と拙著『日本経済大復活』との共通性。そして目先の投資の名案
ヨハン・ゼバスティアン・バッハの復活と拙著『日本経済大復活』との共通性。そして目先の投資の名案
2024・4・14(第1221回)
ベートーヴェン、ブラームスと並んで「ドイツの三大B」といわれる大作曲家は、死後80年間、忘れられていた。
復活したのは1829年、メンデルスゾーンが「マタイ受難曲」を上演した。これが契機となって、1200曲をこえる巨大な作品群が次々と上演された。

<アマゾンより>
「復活」といえば、日本経済も同じ。63%の日本人は「景気は悪く、見通しも暗い」と考えている。しかし、株価にまさる先行景気指標はない。必ず景気は良くなる。
実は私はバッハの大ファンである。いや、させられた。武蔵野音大を出ているプロと知り合い、バッハの魅力を教えてもらった。始めは「G線上のアリア」とか「トッカータとフーガ ニ短調」など耳になれた曲から入ったが、いや、深い奥行きに感銘して今日に至っている。
バッハの生涯をたどると、ドラマ性は幼年時を除くと、きわめて乏しい。三度の結婚で12人の子どもをもうけ、早くから十分な収入を得て生活は楽だった。
私は糖尿病でインスリン注射を1日4回やっている。大バッハも、白内障を合併した糖尿病で、晩年の筆跡の乱れも、糖尿病による神経マヒによるものとみられている。バッハも私も死ぬ迄、(いろんな障害があっても)仕事をつづける点、共通している。
さて、拙著『日本経済大復活 GOLDEN CHANGE(ゴールデン・チェンジ)』。おかげ様で売れ行きはまずまずのようだ。
「人口減による弱体化、中国の脅威に敗退、借金大国ニッポン、地方の終焉、・・・」すべて誤り! という帯封のキャッチコピーが効いたのかも知れない。
この本では、私は間違いを犯した。「日経平均の適正水準は3万7000円」と、現実にくらべて低評価したことだ。現在、4万3000~4万4000円が来年3月の期末に実現する、としたい。
大バッハが80年後復活したように、1985年以降、下り坂だった日本の国運は、2025年以降上り坂に向かう。これは単なる期待ではない。これは前回のブログでも述べた。
この点は「希望的観測」といわれるかも知れない。しかし、チャート①に示したように、賃上げが大きくなっており、インフレ率より遅くとも明年以降「好循環」が期待できる。

<チャート①:野村アセットマネジメント資料より>
2024年の賃上げ要求は5.85%と昨年の4.49%を上回った。満額回答や一部では賃上げ要求を上回るところも出ている。
チャート②に示した通り、実質賃金は前年同月比マイナス0.6%。22カ月連続マイナスになった。しかし名目賃金はプラス2.0%と25カ月連続して上昇している。年後半から私が「好循環」を期待しているが、十分に成果はみこめる。

<チャート②:野村アセットマネジメント資料より>
では、私のいう通り4万3000~4万4000円に年度末ゆく、と仮定して何を狙うか。
個々の銘柄で狙うのもいい。私の「相場ウラ読み」という週末に出るボイスメッセージで毎週、狙う銘柄をお教えしている。幸い的中率は(自分から言うのもナンだが)かなりいい。
しかし、今回はレバレッジを効かせるETFがおすすめだ。銘柄ごとのリスクを避け、日経平均が1単位(まあ500円としよう)上昇するのに2単位(1000円)上昇する仕組みだ。
いくつか例を挙げる。
①iFreeETF 日経平均ダブルインバース・インデックス(1366)
②楽天ETF-日経レバレッジ指数連動型(1458)
③TOPIXブル2倍上場投信(1568)
これを2回にわけて発注する。3万8000円で1回。3万7000円まで下がれば、又買う。4万円に上がっても買う。
では皆さん、明るい明日を信じて、頑張りましょう。GOOD LUCK!
★新刊発売中!★
『日本経済大復活 GOLDEN CHANGE』(Gakken)

(今井澂著、216ページ、税抜き1600円)
2024年からの日本経済は「ゴールデン・チェンジ」と呼べる大変化を遂げ、半導体やインバウンドを牽引車に成長路線に回帰します。日経平均株価が6万円を目指す流れを詳細に解説しています。オススメ10銘柄つき。通刊50冊目の記念の書です。是非お買い求めください(→アマゾンでのご購入はこちら)。
関連記事
-
-
映画「この国の空」と急落株価は今後どうなる
今週も戦後70周年記念映画。昭和20年夏の東京杉並の善福寺の、銃後の市民生活を画いた高井有一の谷崎潤
-
-
ヒッチコック「鳥」とポストコロナ時代の世界と日本の政治と経済 そして株 (第1010回)
ヒッチコックの名作は「サイコ」「北北西に進路をとれ」「裏窓」「めまい」などなど数多い。しかし黒澤
-
-
当面幅広いレンジで上下動、吹き値はひとまず売り
木村喜由のマーケットインサイト前回号以降、株式市場は一時急落し、9月29日にTOPIXは1371.44、日経225は1万6901円
-
-
5月 投資セミナー 『激動の世界経済~投資チャンスを見逃すな!』講師☆小次郎講師(手塚 宏二)氏
2017年5月JAII投資セミナー『激動の世界経済~投資チャンスを見逃すな!(5月期)』 のご案内(
-
-
映画「夢を生きた男 ザ・ベーブ」と明年の日本経済は予想より良いとする私の予測。総合経済対策、税制改正の効果2022・10・23 (第1145回)
日本シリーズが始まった。巨人ファンの私としてはヤクルト村上選手の活躍に期待するしかないが、