ドヴォルザーク「新世界」とカネ、投資の世界が始まろうとしている。巨大な変革を予想する
2025・2・2(第1258回)

<ウィキペディアより>
バッハ好きの私の友人は(恐らく)反対だろうが、多くの音楽ファンはドヴォルザークが稀代のメロディ・メーカーであることは認めるだろう。第二楽章のイングリッシュ・ホルンの美しいメロディもさることながら、私は第一楽章で、米大陸横断の便に乗って(夜行便だった)月光と巨大な大地に思わずみとれたことを兜町で自慢し、ハナつまみになった。
「この小さな国が、開花期を迎えようとしている」
私が見逃さないNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」のはじめの文章である。
何で司馬遼太郎さんの文章を引用したのか。
すぐれた大作家ととても比較できないが、時代が大変革に入ろうとしている。材料はいくつか挙げることができる。勿論、カネの世界の出来事だが。
① 史上最大規模のAI事業スターゲート
(これで17%に及ぶNVIDIAの大幅な株価下落を呼んだ。)
② トランプ大統領の生成AIに対する「せこい」態度
③ ビットコインなど仮想通貨の急騰と米国政府発行の仮想通貨
これに加えて孫正義氏の「スターゲート・プロジェクト」(何と70兆円!)や商品相場(コーンまで)、それに金先物の上昇、を加えても良い。
もちろん①のDeepSeekについては、余りにも内容が不明だし、中国製アプリケーションであるために米国内での運用が制約されるリスクは見逃せない。
私の過大な予想になるかも知れない。しかし大国ロシアに小国日本が勝ったように、大きな形での予想が必要だろう(この内容で1冊、本を書きたいナア)。
SMBC日興証券株式営業部の「今後の日本株物色動向を探る」という題のレポートから25銘柄ほど選んだ。

押し目はチャンス。天の与えた絶好の買い時期に入った。では皆さん、GOOD LUCK!
関連記事
-
-
木村喜由のマーケット通信
決算発表ラッシュ突入、株主還元策も株価への影響は微妙
東芝が握るエネルギーの本命日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 本日(4月27日)から決算発表ラッシュとなるが、大勢は昨報
-
-
JAIIの20年⑤
投資クラブをめぐる攻防
大蔵省のアンドン部屋でやりあう日本個人投資家協会事務局長 奥寿夫 1995年2月に個人投資家協会が発足して、最初に取り組んだの
-
-
映画「燃えよ剣」と韓国の没落。すでに始まっているのにご本人たちは気づいていない(第1087回)
司馬遼太郎のベストセラーの映画化。岡田准一のアクションも演技も素晴らしかった。充分におカネをかけた
-
-
宮本武蔵「五輪書」と今回の「ド」を予感した背景と 来週以降の株価の反発。私の強気(第1072回)
「五輪書」は宮本武蔵の書いた兵法書。地水火風空の五巻から成り立っている。この書の目的は実戦に役立つ
-
-
映画「レッド・クリフ Ⅰ、Ⅱ」と対露戦略で人為的に下げさせられた原油価格。同盟国としての日本に投げかけられた美味しいエサと重荷 (第1129回)
1900年前の「三国志」つまり魏・呉・蜀の物語は誰も知っている。権謀術数に満ち満ちたストーリーは誰





