蝦夷と熊襲。21世紀後半の大発展地域。それに金価格
2025・6・8(第1276回)

<日本経済新聞より>
6月3日(火)日本経済新聞の一面トップに「地熱発電 立地選ばず」というまことに日本の将来を明るくする記事が掲載されていた。
この「地熱発電」は、米国、インドネシアに次いで日本は世界第3位の資源大国の分野である。
早速株高を期待したが、何せトランプ2.0のご時勢、大したことはなかった。
このブログで、私は紹介したことがある。亡妻が亡くなって落ち込んでいた私だが、物凄い大反響で、元気をとり戻したのは記憶に新しい。7700万kwH以上が、太陽光なみの㎾当たり16円台。しかも天候に左右されず耐用年数は永い。表題に「東北と九州」と書いたが、開発に有望なところが、そこらに集中しているためだ。
進出を企てている企業は次の通り。
①三菱商事(8054) 出資する米国の合弁クエイズが2028年に商用化
②東洋エンジニアリング(6330) インドネシアで2026年に商用化
③三井物産(8031) 子会社を通じ、北海道で実証実験を検討
④三菱重工業(7011) 米ファーボ・エナジーに出資し、タービンを供給
このほかにもあるが、省略する。ウォーレン・バフェットが大手四商社株を買っているが、案外ここらを調べたのかも知れない。
通商リスクはあるとはいえ、超長期ではご研究の対象として、まことに面白い。

<チャート広場より>
この間、ドル売りの圧力の強さが材料になり、金相場がまことに強い。
金ETFのSPDRゴールド・シェアの投資残高は6月下旬933.07トンと5月21日の919.88トンから増加している。金などの調査マン小菅努さんは「6月2日に三角保ち合い相場を上放れた」と指摘している。6月入りとともに投機マネーの買いが再開されているためだ。
オンス3500ドル回復があるかどうか、小菅さんは「重要な分岐点にさしかかっている」と。
上海市場の強さも、上げ相場を支えていて、SHFE(上海先物取引所)もロンドンやニューヨークに対抗すべく、力を入れ始めている。同所の在庫は昨年前半3トン前後だったが、最近実に17トンまで急増している。
まあ、金でつなぐのもよし。元気を出していきましょう。GOOD LUCK!
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