映画「真夏の方程式」とポスト石破、そしてトランプ2.0の行く末

2025・9・21(第1291回)

アマゾンより>

ご存知、福山雅治が活躍するガリレオシリーズの一角。

相手役は吉高由里子じゃなくて柴咲コウの方がいい。怒った顔がカワイイ――余分なことだが――。

アマゾンより>

必ず湯川は、解答を出す前に何かむずかしい方程式を(どこにでも)書く。今回の石破退陣も同じで、中途は「私は退陣しない」と主張していた。

アマゾンより>

さて、ポスト石破としたが、支持率から云うと高市早苗だと観る。小泉候補どうも「次の次」ではないか。

理由はいくつもあるが、高市候補は何回も大臣をつとめ、知識が充実している。また人柄も(多少存じあげているが)円満で、鋭さがあり、人脈も多い。

それよりも心配なのがトランプ2.0である。

一般論としては、民主党は介入主義、共和党は自由放任主義であった(溜池通信9月5日付)。

ところでトランプ2.0では①不法移民をおい出し、②高関税政策を採用し、③来年度予算で大規模な減税を行い、④米国の製造業を立て直すという中長期目標に沿って、(イ)ハイテク分野を強化し、(ロ)造船業を再生させ、(ハ)レアアースの調達を強化する。

その資金源としては、日本や韓国などの外国に出させる。そのために⑤為替はドル安、⑥FRBには金利を下げさせたい。

「トランプ氏は、経済政策を「パッケージ」とは捉えていない。MAGA 派とよばれる自らの支持層が喜びそうなことを、次から次へと手がけていく。そこには戦略性や細かな計算はあまり見られない。まるで「忘れられた人々」の恨みを晴らさんがために、選挙戦で公約したことを全力で実行に移していく。その都度、対立勢力との勝負を意識し、最後は「勝った、勝った」と自画自賛を繰り返していく。 トランプ関税の経緯を振り返ってみるとわかりやすい。①2 月に加・墨・中向けのフェンタニル関税、②3月に分野別関税、③4月に相互関税を導入した。3つの関税を五月雨式に導入したので、非常に複雑なことになった。いつも言っている通り、「増築を繰り返して、中が迷路のようになっている温泉旅館」の如しである。 例えばトランプ氏は、4 月頃から「半導体と医薬品に対しても関税を課す」と言い続けている。そのことを心配する声は少なくないけれども、半導体と医薬品は既に③相互関税の対象となっている。仮に②分野別関税として、新たに半導体と医薬品の部門が創設されたところで、②と③は加算されるわけではないので、項目が変わるだけで税率そのものはさほど変わらない。だったら何のためにやっているのだろう? ただし司法の面から言えば大違いとなる。5月 28日に米国際貿易裁判所が、IEEPA(国際緊急経済権限法)を根拠とする①と③は違法であるとの判決を下した。そして連邦巡回控訴裁判所で行われていた二審は、8月29日に一審判決を支持する判断を示した。仮に今後、IEEPA 関税が最高裁で否定されたら、トランプ政権が打撃を受けることは確実である。トランプ政権の介入を止められるのは、司法判断と市場の反応くらいと言えよう。 その場合でも、通商拡大法 232 条というオーソドックスな手法を根拠とする②分野別関税は生き残る。引き続き日本からの自動車関税も徴収され続けることになる。 ちなみに米連邦最高裁は、毎年 7月から 9月まで長い夏季休暇を取る。従って最終的な判決が下るのは、今年の 10 月から来年 6 月までの間のどこかということになろう。トランプ政権を利するのか、それとも止めるのか。確率はほぼ半々といったところだろう。」

こんなことをしていて、同盟国イジメをくり返していたら、米国の動向はどうなるか?

このところのこのブログでは警告をくり返して来ただけで、その後は(恐ろしいから)書けないでいる。いや、書きたくない。

第一生命経済研究所より>

逆にいうと、米中戦いの間はやはり日本はメリットを受ける。外国人株主が日本株買いを増やしている。

第一生命経済研究所より>

特に商社株を中心としたバフェット氏の投資が大成功している。

では、今後何が不安材料(悪材料)になるのか、第一生命経済研究所の熊野英生エコノミストによると次の通り。

「(1)米国のインフレ指標が、急に上昇を示すとき。すでに、生産者物価は7月前年比3.3%と消費者物価の同2.7%よりも高く、徐々にプラス幅が高まっている。インフレ懸念は、FRBの利下げ予想を弱める点で最も警戒すべき要因。

(2)FRBの人事介入への反発。トランプ大統領によるFRBへの圧力は強く、次期議長を送り込むとの観測もある。FRBが介入に反発する動きが表面化すると、利下げ予想も吹き飛ぶ可能性がある。

(3)景気悪化の指標発表。トランプ関税の悪影響は、潜在的に強く、雇用統計などを下押しする可能性が残る。8月初に発表された7月雇用統計は、遡及改訂された5・6月のデータが弱く、投資家をひやりとさせた。景気シナリオの下方屈折は、企業の配当鈍化を予想させる点でマイナス。」

では日本は? 当分上昇。これにつきる。

では皆さん、Good Luck!


NPO日本個人投資家協会を寄付で応援

よろしければこのサイトを運営している日本個人投資家協会を寄付で応援してください。

寄付で応援


※1,000円以上


安心してご利用いただくために
  • クレジットカード情報は当サイトでは保持せず、決済代行サービス(PAY.JP)を通じて安全に処理されます。
  • 本人認証(3Dセキュア)画面が表示される場合があります。
  • 本人認証のため少額(例:11円)が表示される場合がありますが、実際の請求額ではありません。
  • 寄付完了後に表示される「DON-XXXX」を、公式LINEに送るとお礼ページURLが届きます。
  • 個人情報の取扱いは プライバシーポリシー をご確認ください。

寄付で応援する


※100円以上


安心してご利用いただくために
  • クレジットカード情報は当サイトでは保持せず、決済代行サービス(PAY.JP)を通じて安全に処理されます。
  • 本人認証(3Dセキュア)画面が表示される場合があります。
  • 本人認証のため少額(例:11円)が表示される場合がありますが、実際の請求額ではありません。
  • 寄付完了後に表示される「DON-XXXX」を、公式LINEに送るとお礼ページURLが届きます。
  • 個人情報の取扱いは プライバシーポリシー をご確認ください。

関連記事

今井澈のシネマノミクス

孔明の「天下三分の計」と私が常識外れの意見を大相場説とからめて喜んでいるいきさつ (第1073回)

三顧の礼をもって迎えられた孔明が劉備に述べた大構想である。これで一介の軍閥の長に過ぎなかった劉備は

記事を読む

木村喜由のマーケットインサイト
2014年7月号
夏の急落不安あり、逃げ出す準備を

 日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 NYダウは1万7千ドル大台に乗せ、SP500も2000に肉

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

「ラ・マンチャの男」と心配な材料と私の心意気

  いま帝劇で上演されている「ラ・マンチャの男」は松本幸四郎さんが染五郎時代から12

記事を読む

日経225架空の高値更新
ヘッジファンドは下にも振る
需給良好、押し目を拾う勇気はあるか
木村喜由・JAIIアカデミーレポート

(ジャイコミ編集部より)JAII(日本個人投資家協会)アカデミーは、JAIIセミナーよりも小規模かつ

記事を読む

木村喜由のマーケット通信
投機筋にとって日経225を300円動かすのは容易
週末SQは目が離せない

 日本個人投資家協会 理事 木村 喜由 日経225の前日比変化率が1%未満を続けて20日に

記事を読む

PAGE TOP ↑