映画「招かれざる客」と各方面で展開しつつある“対立”。当面モタつく東京株式市場の行く末。そして「オルカン」。

2024・8・11(第1232回)

はじめにおわびを申し上げる。私の病名は「包括的慢性高度下肢虚血(CLTI)」で7月7日付の「下肢閉塞性動脈硬化病」ではない。全く私のカン違いだった。

1年以内の生存率は85%。最後は狭心症、動脈硬化症でまあ5~6年らしい(少々怪しげだが)。

“対立”がないとドラマにならない。米中対立、ロシア対NATO(又はウクライナ)、白人対黒人、トランプ対ハリス、近く発生しそうなトヨタ対日産・ホンダ・三菱自、などなど。最後に株式の世界での「売り方」対「買い方」。

アマゾンより>

すぐ思いつくのは実は私にとっても、この「招かれざる客」である。当時山一証券は米国にトレーニーを半年(パスポートの関係で)派遣し、第二代目は私らしい、と自他ともに認めていた。スペンサー・トレイシーもキャサリン・ヘップバーンも、そして何よりも「夜の大捜査線」でカッコいいなと感じたシドニー・ポワチエが見たかった。いまでもみたかったので、実は入院中、アマゾンのサービスで観た。いまでも終わりのスペンサー・トレイシーのセリフは感動する。

そのせいか、いまではデンゼル・ワシントンの出る映画は順番にみている。

つまらないことを言いすぎた。何しろ入院中で時間はあり余るほどあるので。そこで今回は休むと申し上げたが、このと、り、書いた。悪しからず。ところでトランプ対ハリスだが一つにビットコインが入っている。

ビットコインは、従前から私はすすめたことがない。メリットに対し価格が高すぎるし、買い手が(少なくとも当初は)中国の資金が支えていたことだ。

だからトランプ前大統領が、ビットコインなどの支援策を打ち出した時はアレレと困ったが、しかしカマラ・ハリスさんが「あれは罪人の金です」と言ったのは胸がすく思いがした。

Vice President Kamala Harris takes her official portrait Thursday, March 4, 2021, in the South Court Auditorium in the Eisenhower Executive Office Building at the White House. (Official White House Photo by Lawrence Jackson)

ウィキペディアより>

ロイターが「有権者登録をしている人」に調査したところ、カマラ・ハリスさんは42%(支持率)、トランプ氏は42%だった。

ただし、カリフォルニアとワシントンDCが主な居住地のハリスさんが、中部の州の投票者は支持しにくいに違いない。いぜん五分五分より6:4でトランプ有利と考える。ドル安、円高が進行すると見ている。1ドル130円で当面のメド。

一番、日本人にとって重大な「好循環」にとって大事な材料は、まず日銀が「0.25%利上げし、国債購入3兆円減額」のニュースだろう。同時に7月にお札が福沢諭吉から渋沢栄一に変わった。

これで「金利のある世界」にもどり、ほどほどの物価上昇がいわば保証された。

日銀の2022年12月末で家計部門が所有する現金109兆円(前年比2.4%増)あり、あるアナリストはうち60兆円が「タンス預金」と考えられる。1割も動き出せば世の中、変わる。まあ。みていて下さい。私の言う通りになるから。

いまのところ行き先がないだろうが、後述する好景気が2025年から開始すれば、株式に相当部分が向かうことは間違いない。

チャートをみて下さい。畏友、嶋中雄二さんのいわれる通り、2025年にはすべての景気が上昇期に入る。

<図1、表1とも岡三証券「特定投資家向け資料」より>

私がNYの投資筋に聞くと3万2500円台あたりを切ると、買いを少し入れたい。8月中旬から本格的に買う、とのことである。

新NISAでは、海外にも目を向けていい。インドがとりあえず、いい。「iFreeNEXTインド株インデックス」が25年間で12.5倍。

『プレジデント』2024年7月19日号より>

他に人気の「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)」。5年間の分配金を含む上昇率は140%。5年前の1万円は2万4000円になっている。

夏休みをとって8月から買いに出る。その間、投資信託で手始めに――という作戦をおすすめする。

では皆さん、GOOD LUCK!!

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