2015年株価予想・的中度ランキング
「当てた」市場専門家は誰でしょう?
ジャイコミ編集部
2015年の株式相場が幕を閉じた。
2015年の日経平均株価は1月16日に1万6592円の安値を付けた後、4月10日に15年ぶりとなる2万円台にタッチ、さらに6月24日には2万0952円にまで上昇し、2000年4月のITバブル時の高値(2万0833円)を抜いた。
この勢いで年後半も順調かと思われたが、8月にチャイナショックに見舞われたことで市場が変調。9月に底を付けて12月には一時2万円台を回復するという先行きを見通すのが難しい相場だったと言える。
「プロ」と呼ばれる市場関係者による株価予測が実際に当たったのかどうか、ジャイコミが2014年に引き続いて採点をする。

対象は『日経ヴェリタス』紙面上の57人
採点に用いるのは『日経ヴェリタス』の2015年1月4日号に掲載された「相場アンケート 展望2015」。
同紙では毎年、このアンケートを実施しており、15年版は14年11月末から同年12月19日前後にかけて調査された。株式や為替のストラテジスト、エコノミストなど62人が回答している。
NYダウやドル・円相場の予測もしているが、ジャイコミでは日経平均株価の予測を用いる。アンケートでは回答者数62人のうち、日経平均の予測数字(高値・安値)を回答しているのは57人だ。
2014年同様、高値・安値の両予想と実際の株価との差額の絶対値を合計しランキングした。差額の絶対値が同額の場合、2015年の相場の象徴でもある2万円超えを予想できたかどうか、また8月、9月近辺で安値予想しているかどうかなどを基に総合的に判断したつもりだ。
先述したとおり15年の日経平均は高値が6月24日の2万0952円、安値が1月16日の1万6592円。株価予想には時期も含まれているが、まずは差額のみで見てみよう。

1位はJPモルガンの菅野氏・・・ただ残念な時期予想!
15年版の1位はJPモルガン証券チーフエコノミストの菅野雅明氏となった。予想は高値2万1000円(10月)、安値1万6900円(5月)。
ただ、その時期の予想は実際の相場展開とほぼ逆。実際の相場は5月が1万9257円から2万0655円、10月が1万7389円から1万9202円で推移した。残念な結果だ。しかし、2014年1位の河野龍太郎氏(BNPパリバ証券)と同じマクロ経済分析を主とするエコノミストが「株式のプロ」である運用担当者や株価ストラテジストよりも株価レンジを見事に言い当てるという点は興味深い。
2位のSMBC阪上亮太氏は時期でも合格点
菅野氏に次ぐ2位はSMBC日興証券チーフ株式ストラテジストの阪上亮太氏。予想は高値2万1000円(12月)、安値1万7000円(2月)。日経平均は12月に一時2万円を回復したので、時期についてもまあ合格点を付けられるのではないか(ちょっと甘い?)。
ちなみに阪上氏は16年相場については政策やテーマなどという面で「ネタ切れ」であり、日本経済と企業の真の変化を見極める「実力勝負」の年と位置付けている。
年前半の5月ごろまで1万8500円の安値をつけ、その後は8月にかけて2万1000円に、さらに11月の中間決算期に向けて年間高値2万2500円をつけるが、年末から年度末にかけては消費再増税などを見込み2万1000円(17年3月末時点)に向けて下落していく展開を予想している。
東海東京の隅谷俊夫氏も時期ともに合格点
3位となったのは東海東京調査センター投資調査部長の隅谷俊夫氏だ。予想は高値2万0500円(12月)、安値1万6500円(1月)。予想株価、時期ともに隅谷氏も合格点だろう。
隅谷氏については4月にアップしたランキングの途中経過でも取り上げたが、大和証券チーフストラテジストの三宅一弘氏との勝負に勝った格好だ。
年前半高値を予想した4氏
少し視点を変えて、年前半の高値を予想した人たちにも注目してみたい。ランキングをみて目についたのは次の4氏だ。
ベイビュー・アセット・マネジメント執行役員の佐久間康郎氏(高値1万9700円・4月、安値1万6400円・1月)、FXプライムbyGMOチーフ・アナリストの柳沢浩氏(高値2万0500円・5月、安値1万5500円・7月)、SMBCフレンド証券チーフストラテジストの松野利彦氏(高値2万円・4月、安値1万6000円・7月)、日本アジア総合研究所アナリストの宮沢あゆ美氏(高値2万0500円・5月、安値1万8500円・10月)。
2014年の年末を思い出すと、米国の利上げ開始時期を2015年前半と見込み、年後半には円安がさらに進むことで年末にかけて株価が高値をつけるとの予測が多かったと記憶している。佐久間氏は2万円超えを当てられなかったとはいえ、この4氏については十分に合格点を付けられるのではないか。
16年相場予想は7月の参院選前後が高値のピーク、その後は年末にかけて軟調というのが市場関係者全体に共通した相場観にみえる。はたして、どのような予想が並ぶのか。
2014年版はコチラ
「予測精度1位」はBNPパリバ河野氏 2014年株価予想・的中度ランキング
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