映画「ファーザー」と私の当面の投資シナリオ(第1066回)

私は1935年8月27日生まれだが、この映画の主演のアンソニー・

ホプキンスは1937年12月31日生まれ。まあ同期生だ。

認知症患者の自分自身の目で見た映画、しかもアカデミー賞の男性主

演賞の有力候補と聞いて観た。

 評判通りの迫真の演技で、最後に「ママ、ママー!」と絶叫するシ

ーンでは涙が出た。「私は誰だ」「腕時計がない」などのセリフでも。

 幸い私は元気で、歯が80本あって世田谷区で表彰されたくらいなので、ま

だ現役でいられる。

 それでも時に戸惑うことがある。

 プラザ投資顧問の伊東秀広さん。「6月に暴落が起きる」とわざわざC

Dを送ってくださったのだ。チャートからとサイクルからの予想だ。

売りの局面では的中率の高いテクニカルアナリストなので、

私としては無視できない。

 困ったことに、私が信用してやまない人物のマネースクエアの宮田直彦

さんが強気のレポートを送ってくれた。要旨は次の通り。

 「買いシグナルが続々、日経500平均の新値三本柱が陽転。東証マザ

ーズ指数、東証二部株指数も新値三本足が陽転」。

 「(結論)当面の予想レンジ27400~29440円。宮田さんは電話で(年

内日経平均は3万4000台も」とした。まったく正反対の予想を頂いた。

この双方のご意見を参考にして、私なりの投資シナリオをまとめた。国際

エコノミストとして、材料を重視して予測した。

 私の当面の投資シナリオは以下の通りだ。

 評判の悪い東京オリ・パラの強行を前提としている。

 菅政権の思惑は次のとうり。6月20日に緊急事態宣言の解除と、ワクチン接種

のベース加速が手伝って、自民党と内閣支持率は上昇。7月4日の都議員院選挙勝利。

少なくとも127議席中71議席を占める小池知事支持勢力の地位低下を狙う。

もちろん自民26,公明23の現議席拡大も狙う。

 折も折、株主総会シーズンで自社株買いが盛行する。決算発表で日経平均採用

銘柄のEPSは2000円乗せで、PERは15~16倍と割安感が明瞭になる。

 目先はMSCIスタンダードの銘柄入れ替えで、除外29銘柄、採用ゼロか

らの影響の後始末があるので、相場はよわいが、6月下旬から夏場まで

相場は快進撃を続ける。

 では銘柄の方に移る。推奨ではなく注目銘柄。投資は自己責任でお願いしたい。

 ここでは、拙著の「日経平均4万円時代 最強株に投資せよ!」から

  1. 野村ホールデイングス(8604)
  2. 日立製作所(6501)
  3. ソフトバンク(9434)
  4. タカラバイオ(4974)
  5. ウオルト・デイズニ―(DIS)

前記した伊東さんは科研製菓(4521)に注目している。念のため。


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