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FRBの方針変更もなんのその、やる気満々の米国投機筋

ドル高で金価格が急落、インフレは起きないと言いつのって投機株に殺到 16日のFOMCでFRBがスタンスをやや引き締め方向にシフトさせることはほとんどの市場参加者が想定していたことだ。5月の消費者物価CPIが前年比5%も上昇し、足元でも原油価格が70ドル強に続伸、雇用環境も目に見えて改善している。慎重だったパウエル議長もこれを認めている。 17人のFOMC委員による、毎年末のFFレート予

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電気自動車シフト、下手に急ぐと破滅するリスク大

日本経済が復活するためには、情熱と危機感を持った若者が必要 日本が繁栄を続けるためには、工業生産で世界の最先端を走り続ける必要がある。平たく言えば、国内でも世界でも高い値段で買ってもらえる工業製品をコンスタントに作っていけるかということである。だがこれはなかなか難しい問題である。 まず統計を確認しておく。経産省が2年前纏めたものづくり産業のレポートでは工業国上位4か国は米中日独である。

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トヨタは早めに水素自動車を止めるべきだ

経済性があまりにも悪く普及は絶望的 トヨタ自動車の株価が1万円目前となった。新型コロナによる行動制限の緩和と移動の形態が変わったことが自動車需要の追い風になっているため、非EVでも自動車メーカーの株価は世界的に堅調である。同業の国際比較をするとむしろ割安感があるので、大台乗せは時間の問題だろう。だが敢えて苦言を述べたい。早く水素自動車は止めるべきだ。 自動車は単に「移動のための機械」と

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額面通り受け取れない米国市場の動き

予想外に強いインフレ率に対し債券が大幅高、リスク銘柄も追随 今月の経済指標で最も注目されるのが昨晩発表になった5月分の米国CPI(消費者物価)だった。事前予想は前年比4.7%上昇だったが結果は5.0%。最近上昇の目立つ食料・エネルギーを除くベースでは3.4%上昇に対し3.8%。もちろんここ数か月のデータには一過性要因が多く含まれているのを誰もが承知しているが、それでもここまで強いと明らかにイ

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インフレ楽観派が巻き返している米国市場

悪い指標ほど歓迎、テーパリング先送り観測を好感 週末の注目は米国雇用統計。一番注目度の高い非農業雇用者数は市場予想65万人を少し下回る56万人、同時に発表された製造業新規受注が前月比0.6%減と、やや弱めの数字が相次いだことを好感して、債券市場が急騰、10年債利回りは1.62%付近から1.55%台に急低下した。 足元で議論の対象になっているのは、FRBがテーパリングを開始するのはいつか

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なぜバイデン政権は6兆ドル予算に突っ走ったのか

生活基盤を崩壊された低所得者の選択がトランプだった 先週バイデン政権が10月に始まる22財政年度の歳出規模を6兆ドルとする巨額の予算教書を発表した。原案では、この予算は一過性ではなく、10年目の31年度には8兆2千億ドルに拡大する。大規模な増税策も盛り込まれているが、歳出増には追いつかず、毎年の財政赤字は1兆3千億ドルを超えるものとなる。計画通りなら10年後の連邦債務のGDP比率は117%に

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MSCIの銘柄入れ替えで異例の大商いに

日本株の存在感が低下、新規採用ゼロで29銘柄除外 昨日はグローバル株式運用の基準指数であるMSCIスタンダードの年2回の定期入れ替え日。日本株は除外が29銘柄、採用はゼロという情けない状況。除外銘柄はカルビー、コカコーラジャパン、帝人、アマダ、太平洋セメント、しまむら、丸井、セガサミー、サンドラッグなどお馴染みの銘柄ばかり。前回の11月末は5銘柄採用で21銘柄除外とであり、ここ1年では50銘

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