「 上級 」 一覧

なぜか金利が上がらない

2021/06/27 | 上級, 有料記事

2021年に入り、株式市場にはインフレ懸念がこびりついている。新型コロナウイルスの影響が薄れるにつれ、経済活動が正常化し、棚上げされた需要(ペントアップデマンド)が集中的に出てくる可能性があるからだ。しかし、日米ともに金利の上昇懸念がなぜか薄れている。市場のシグナルは読み取りにくい。 株価と企業業績との関係が直線上にないように、金利と物価動向との関係も直線上にはない。世界の投資家が最も注目し

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ミーム銘柄って何だ?

ネットを介して広がるしゃれた言葉やアイデアが語源 米国株式市場で、最近非常に存在感、重要性を増している一群がMeme(ミーム)と呼ばれる銘柄である。Wikipedia によれば、ミームとはインターネットを介して一風変わった面白いアイデアや表現が、模倣により急速に拡大する現象、もしくは模倣される行動や概念を指すらしい。単純に言えば、ネットで広がった流行語とか、若い子たちが指でハートマークを作っ

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インフレ予想を巡って大激戦、波乱含み

今のところ楽観派が市場をリードしているが 世界的に見ると新型コロナ禍は終盤戦に入ったようだ。欧米ではワクチン接種率の増加と並行して新規感染者数、死者数とも急速に低下している。行動制限は段階的に解除され、マスク着用義務も解除されつつある。米国は7月4日の独立記念日にはバイデン氏が勝利宣言をするだろうし、東京五輪は人数制限付きで観客を入れる公算が強い。4月から急速に蔓延したインドも最悪期を脱して

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FRBの方針変更もなんのその、やる気満々の米国投機筋

ドル高で金価格が急落、インフレは起きないと言いつのって投機株に殺到 16日のFOMCでFRBがスタンスをやや引き締め方向にシフトさせることはほとんどの市場参加者が想定していたことだ。5月の消費者物価CPIが前年比5%も上昇し、足元でも原油価格が70ドル強に続伸、雇用環境も目に見えて改善している。慎重だったパウエル議長もこれを認めている。 17人のFOMC委員による、毎年末のFFレート予

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電気自動車シフト、下手に急ぐと破滅するリスク大

日本経済が復活するためには、情熱と危機感を持った若者が必要 日本が繁栄を続けるためには、工業生産で世界の最先端を走り続ける必要がある。平たく言えば、国内でも世界でも高い値段で買ってもらえる工業製品をコンスタントに作っていけるかということである。だがこれはなかなか難しい問題である。 まず統計を確認しておく。経産省が2年前纏めたものづくり産業のレポートでは工業国上位4か国は米中日独である。

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トヨタは早めに水素自動車を止めるべきだ

経済性があまりにも悪く普及は絶望的 トヨタ自動車の株価が1万円目前となった。新型コロナによる行動制限の緩和と移動の形態が変わったことが自動車需要の追い風になっているため、非EVでも自動車メーカーの株価は世界的に堅調である。同業の国際比較をするとむしろ割安感があるので、大台乗せは時間の問題だろう。だが敢えて苦言を述べたい。早く水素自動車は止めるべきだ。 自動車は単に「移動のための機械」と

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額面通り受け取れない米国市場の動き

予想外に強いインフレ率に対し債券が大幅高、リスク銘柄も追随 今月の経済指標で最も注目されるのが昨晩発表になった5月分の米国CPI(消費者物価)だった。事前予想は前年比4.7%上昇だったが結果は5.0%。最近上昇の目立つ食料・エネルギーを除くベースでは3.4%上昇に対し3.8%。もちろんここ数か月のデータには一過性要因が多く含まれているのを誰もが承知しているが、それでもここまで強いと明らかにイ

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