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井上靖「敦煌」と亡母・今井満里の思い出。そしてオルカンより高い投資対象の発見。終りに2025年と1929年の相似
2025・10・26(第1296回) <アマゾンより> 井上靖の「敦煌」は映画にされ、私は実は三回も観た。ちょうどサラリーマン生活が開始した1959年に連載が始まり、大人気で、西域ブームが発生したこともある(ストーリーは末尾で)。 亡母・今井満里についてひと言。実に偉大な母親であった。書家として成功しただけでなく、母として四人の子を育て、対中国友好協会の幹部もつとめ、生
マキャヴェリ「君主論」と高市総裁潰しの動き。この相場の先行き
2025・10・19(第1295回) <アマゾンより> 「運命は変化するものである。人が自己流のやり方にこだわれば、運命と人の行き方が合致する場合には成功するが、しない場合には不幸な目を見る」(君主論から) 15、6世紀に書かれた古典だが、今でも多くの人に読まれている。有力政治家でも、私の知る限り数人はいる。 高市新総裁はまだ首相にもなっていないが、早くも潰しにか
大波乱の秋、誤解と扇動に惑わされるな
高市トレードは名前だけ、実態は投機筋の策動買い 自民党総裁選後、高市トレードという言葉が喧伝され円安・株高となったが、その実態は例によってSQに向けてマクロ系ヘッジファンドの動きにCTA(商品先物投資顧問)系のヘッジファンドの策動的な売買が重なったためである。相場の方向は前者が決め、後者が投機的に値動きを拡大させ、追随あるいはロスカットの動きを誘発させたものである。225先物と、寄与度の高い
基本の話by前田昌孝(第45回、証券税制の歴史)
日本の税制で繰り返し話題になっているのが、株式のキャピタルゲイン(譲渡益)課税など金融所得課税の増税です。格差が拡大するなかで、税の再分配機能を高めるためには、非課税制度(NISA)の枠を超えて投資をする富裕層には多くの税金を納めてもらいのでしょう。自民党の新総裁に就任した高市早苗氏はかつて増税方針を語ったこともあります。今回は証券税制の混乱の歴史を振り返ってみます。 できなかった譲渡益課
映画「フィールド・オブ・ドリームス」と、米軍800人のトップ招集。自民党新総裁に欠けているもの
2025・10・12(第1294回) <アマゾンより> NHKの衛星放送で上映した。ファンタジー映画として、私が大好きな作品。1989年作品。 アイオワ州の片田舎で農場を営むレイ・キンセラ(ケビン・コスナー)は、ある日の夕方、畑で謎の声を聞く。「それを作れば、彼がやって来る」。そしてトウモロコシ畑に野球場の幻を見せる。周囲はバカにするが、妻と二人で意に介さない。