「 有料記事 」 一覧

インフレ楽観派が巻き返している米国市場

悪い指標ほど歓迎、テーパリング先送り観測を好感 週末の注目は米国雇用統計。一番注目度の高い非農業雇用者数は市場予想65万人を少し下回る56万人、同時に発表された製造業新規受注が前月比0.6%減と、やや弱めの数字が相次いだことを好感して、債券市場が急騰、10年債利回りは1.62%付近から1.55%台に急低下した。 足元で議論の対象になっているのは、FRBがテーパリングを開始するのはいつか

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なぜバイデン政権は6兆ドル予算に突っ走ったのか

生活基盤を崩壊された低所得者の選択がトランプだった 先週バイデン政権が10月に始まる22財政年度の歳出規模を6兆ドルとする巨額の予算教書を発表した。原案では、この予算は一過性ではなく、10年目の31年度には8兆2千億ドルに拡大する。大規模な増税策も盛り込まれているが、歳出増には追いつかず、毎年の財政赤字は1兆3千億ドルを超えるものとなる。計画通りなら10年後の連邦債務のGDP比率は117%に

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個人金融資産の山を投資へ向けて動かそう

日銀の発表によると、2020年末の日本の家計金融資産は史上最高の1,948兆円を到達し、2,000兆円に迫っている。前年比では54兆円の増加である(2.9%増)。時価変動の要因は+5兆円に留まっているので、コロナ禍の消費減によって49兆円も増えたということだ。 しかしながら残高の内訳を見ると、現金・預金の48兆円増に対して、証券(株式・債券・投信の合計)残高は302兆円(株式等;198兆円、

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MSCIの銘柄入れ替えで異例の大商いに

日本株の存在感が低下、新規採用ゼロで29銘柄除外 昨日はグローバル株式運用の基準指数であるMSCIスタンダードの年2回の定期入れ替え日。日本株は除外が29銘柄、採用はゼロという情けない状況。除外銘柄はカルビー、コカコーラジャパン、帝人、アマダ、太平洋セメント、しまむら、丸井、セガサミー、サンドラッグなどお馴染みの銘柄ばかり。前回の11月末は5銘柄採用で21銘柄除外とであり、ここ1年では50銘

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暗号資産の急反発はレイ・ダリオ発言が原因

最近おかしな発言が増えている最大手ヘッジファンド総帥 昨日の米国は「しっぽが犬を振る」典型的な変な動きで、暗号通貨が急騰、テスラも米10年債も上昇していた。はっきりした材料が見つからなかったのだが、これは、というものを発見した。暗号資産投資家向け情報メディアのコインデスクで、世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者であるレイ・ダリオ氏の収録ビデオを放映したからである。

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五輪開催へ雰囲気変わるか

2021/05/31 | 上級, 有料記事

米ダウ工業株30種平均が最高値近辺で推移しているのに、日経平均株価がもたついているのは、新型コロナウイルスのワクチン接種の遅れが一因だといわれている。東京五輪・パラリンピックの開催を中止した場合の日本経済への打撃を懸念する声もある。しかし、高齢者へのワクチン接種が始まったこともあり、開催中止論は早晩、フェードアウトするのではないか。日経平均の3万円回復もありうる。 ワクチンの大規模接種センタ

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暑い夏になる。8月のジャクソンホール会合とFRB議長人事

民主党がブレイナード理事を指名の公算 毎年8月後半には米カンザスシチー連銀主催のジャクソンホール会合がある。ここには世界から中央銀行総裁や蔵相が集まり、国際金融の現状や展望について自由な意見交換がなされる。景勝地でもあり、参加者は半分休暇がてらだが、この会合ではFRB議長が講演し、その後の金融政策の転換を予告したことが何度もあり、特に今年はインフレの恐れはほとんどないという立場に立つパウエル

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