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「川中島の戦い」と売り方買い方の先読み合戦と私の強気(第1070回)
川中島合戦は計五回行われているが、今回、最も有名な第四次合戦を取り上げた。 二万の武田勢に対し一万三千の上杉勢。信玄はキツツキ作戦をとる。六割に当たる一万二千を妻女山の上杉の陣営に派遣、山から下りてきた上杉勢を川中島の信玄本隊が挟み撃ちにする、という作戦だ。 前提条件は上杉勢がこの作戦に気が付かないことだった。 ところが武田勢の炊煙の多さから、上杉謙信は、襲撃を察知。 夜
「レ・ミゼラブル」と私が今週を投資の大チャンスと見ている理由(第1069回)
この素晴らしい傑作をまだ見ていない方へは、ともかく一回観て 感動を共にしなさいと助言します。 私はロンドンで三回、NY二回、東京で四回観た。「民衆の歌」 には何回聴いてもゾクゾクさせられたし、「宿屋の主人」の歌で では必ず笑ってしまう。幼いコゼットの歌には涙する。 一切れのパンを盗もうとして捕まり、何と19年も牢獄に閉じ 込められ、釈放後も差別され迫害され
「脱炭素」は間違った政策だとする注目すべき研究の紹介(第1068回)
私が以前から指摘して来た暗号資産のインチキ性について、ようやく米国政府や米国の世論が動き出した。 WSJ6月8日付け「規制の不備が重なり、暗号資産市場で詐欺が横行している」と報じた。デジタルマネーの匿名性が根本原因、とも。 私にいわせれば、始めからワカっていたことではないか。 恐らく米国年金勢は、暗号資産から金への投資シフトをすでに開始している。ジワジワと先物価格が上昇
ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」と 中国の台湾侵攻そして目先の相場見通し(第1067回)
「現代のモーツァルト」と称賛されているアンドリュー・ロイド・ウェーバーの出世作。私はNYと東京、それに映画でも観た。 「私はどう愛していいか分からない」の美しいメロディーは、ご存知の向きも多かろう。「ミュージカル」としたが、現実のこの作品はセリフがなく、音楽だけ。まあ「ロックオペラ」の方が近いだろう。 では、なんでこの作品をこのブログにとり上げたのか。 このロックオペラは、キリ
映画「ファーザー」と私の当面の投資シナリオ(第1066回)
私は1935年8月27日生まれだが、この映画の主演のアンソニー・ ホプキンスは1937年12月31日生まれ。まあ同期生だ。 認知症患者の自分自身の目で見た映画、しかもアカデミー賞の男性主 演賞の有力候補と聞いて観た。 評判通りの迫真の演技で、最後に「ママ、ママー!」と絶叫するシ ーンでは涙が出た。「私は誰だ」「腕時計がない」などのセリフでも。 幸い私は元気
映画「影武者」とビツトコイン暴落の真犯人。そしてわが国の敗者の感覚の誤りと私の強気(第1065回)
ご存じの黒澤明監督の時代劇大作。 主役に予定されていた勝新太郎が監督とケンカして仲代達矢に 交代した。話題性は十分で興行収入は、相当長い期間、首位を 保っていた。私は「七人の侍」や「用心棒」の方が、ずっと好 きだが。 今回、この作品をブログに取り上げた理由はカンタンだ。 株式、債券、ETFなどの広く市場で取引される投資物件は いわば本物の武将だ。
日経平均2千円を超える大幅下落を起こした真犯人。 そして私が五月十三日の二万七千円台を底値と判断したワケ (第1064回)
文字通りのメイ・ストームだった。五月十日(月)の二万9518円から五月 十三日(木)の二万7488円まで、下げ幅は二千円を超えた。 市場で騒いだ下げ材料は、五月十二日発表の四月の米国の消費者物価。年率 4・2%。市場ではまつたく予想していなかったので、10年もの国債の金利 は一時、四月五日以来の1・7%台に乗せた。 しかし、後述する理由からNY市場は落ち着き、金利は