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【上級者向き】迷ったときには常識に帰れ

投機マネーが膨張して雑音が多過ぎ、耳をふさいでデータを見よ 一応、世間の常識として、市場で成立している価格は、株価でも為替でも債券でも商品でも、その時点における経済実勢を反映した、真正かつ神聖な評価であり、軽視したり無視するのはタブー(禁忌、やったらひどい目に遭うこと)とされている。相続税などの評価の際にも、被相続人(死んだ人)の死んだ日の株価で保有株の相続財産額が算定される。 しかし現実の市

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【初・中級者向き】映画「天気の子」と意外なリスクの検討

 2019・7・28 (第973回) 前回「君の名は。」で超大ヒットを飛ばした新海誠監督の新作で、周囲は若い人でムンムンしていた。お話は主人公の高校1年生森嶋穂高が田舎から都会に出てきて、船で知り合った人の事務所で働くところから始まる。 その事務所で「願うだけで晴れをもたらす少女」という都市伝説を調べて、ついに天野陽菜(自分では18歳と主張)を発見する。この少女は一部の場所だけだが晴れをもた

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【上級者向き】FRBは利下げ実施後に何のため?、という批判強まるだろう

トランプ一派の相場誘導で市場の見方に沿うことを強制されたFRB 次回31日のFOMCでは0.25%の利下げが確実視されている。筆者も米中対立が本格的なものであり、中国景気の急落は時間の問題と考えているから、先行き米国で利下げの可能性があるとは思っているが、しかしこのタイミングで利下げするのはどうなんだ、という疑問を持つ。最後はリーマンショックの二の舞かという恐れも頭をよぎる。 パウエル議長

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【上級者向き】年金の運用は巧みだったか

2019/07/23 | 有料記事

「老後2000万円問題」をきっかけに、公的年金の持続可能性が関心を集めているが、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産運用が順調かどうかも、「100年安心年金」を支える重要な要件だ。2017年度からはESG(環境・社会・企業統治)投資にも乗り出している。さまざまな取り組みが運用成績の底上げにつながっているのか点検してみた。 GPIFは国民年金と厚生年金の積立金を国内外の株式や債券に

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【上級者向き】アサヒビールの急落は、武田薬品の二の舞を恐れたもの

投資家は増資による希薄化と過大なのれんの減損リスクに拒絶反応 京都アニメ放火事件はあまりに悪質かつ悲惨なものだが、故意と過失を合わせると火災による大量死はけして珍しいものではなく、閉鎖性の高い建築物の安全対策を一段と強化するしか手がないと思う。犯行前に悪意ある人物を探知し未然に防止するということは、理想ではあるが実現は無理だろう。新幹線乗車時や巨大ビルの入館時に身分証提示と持ち物検査をいちいち行

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【初・中級者向き】映画「さらば愛しきアウトロー」と過剰流動性相場の出発

(第972回)  2019・7・22 ロバート・レッドフォードの引退声明で大いに注目されている近作。実在したフォレスト・タッカーという人物の晩年を描いた。舞台は1980年代のテキサス。 この人は刑務所脱獄を18回成功し、12回失敗して、その間に銀行強盗を繰り返してきたアウトローである。強盗を働くときの物腰は柔らかで紳士的。上着の内側にあるピストルはちらりと見せるだけで、決して使うことはない。

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【上級者向き】不可解な大幅下落、TOPIX先物に大口売りか

原因掴めず。一過性の売りなら明日大きく戻すが、売りが続くと20500円も 米国株式は史上最高値を付けてから2日続落。企業業績が2四半期連続減益と冴えない中で、利下げ期待に依存した上げだっただけに、利益確定の売りが出るのは当然で、多少下げても不思議はないが、東京市場が2%以上の急落に見舞われたのは意外だ。 京都のアニメ会社で大規模なテロがあったが、犯行が報じられたのは後場になってからで下げの

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