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「ツキジデスの罠」とドルの地位。米国中間選挙がもたらしたトランプ復活の可能性減。そして株価の行方。 (第1147回)
「ツキジスのワナ」とは、アテネの覇権をスパルタが追い上げた時、必ず戦争になるというギリシャの哲人の言葉だ。現在でいうと米中の関係。世界中が固唾を飲んで先行きを見守っている。 これについて、必ず私の講演の時に出る質問が「米ドルは基軸通貨として今後も地位を保てますか?」である。世界の覇権は通貨が基軸,つまり世界中で通用している事が必要だ。 私が母校慶應義塾大学の三田校舎で学生に聞かれた質
シェイクスピア「空騒ぎ」と3つの世論の無駄な誤解。米国中間選挙の予測。そして私の強気。 (第1145回)
シェイクスピアの喜劇の傑作。名誉、恥、宮廷政治に対する真剣なな考察を含んでいて(そこがいいのだが)、全体としては明るく楽しい作品。 ケネス・ブラナー監督で映画化しているが、私は観ていない。 画は18世紀にこれを当り役とした当代一流の役者のもの。28年間と続けて上演したとか。 人気がしのばれる。 このドラマはふた組の恋人たちの誤解がスタートになる。
個人金融所得倍増は諸刃の剣か
岸田首相は就任来、個人金融資産所得の倍増を実現すると意気込んでいる。 NISA(少額投資非課税制度)の拡充・恒久化を柱として、個人保有の預貯金を証券投資に誘導するという。 この金融所得倍増プランは5月から9月にかけてのロンドンとニューヨークでの演説で大々的にぶち上げたものであるが、10月4日に行われた臨時国会の所信表明演説ではまったく触れていない。経済政策の最重要課題として掲げた円安と
基本の話by前田昌孝(第10回)
2022/11/01 | 無料記事 アクティブ運用, マーケットエッセンシャル, 前田昌孝, 基本の話
<なぜ指数に勝てないか> アクティブ運用の投資信託の過半は、運用成績がベンチマークの株価指数に勝てないことが定説になっています。株価指数への連動を目指すインデックス投信に比べて運用報酬が高いからというのは1つの理由ですが、実は報酬控除前でも勝てないのです。「運用が下手だから」というわけではありません。「リスク商品への運用は、もともとそういうもの」というのが筆者の認識です。 米国の指数