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映画「ベイビー・ブローカー」と中国経済の変調と、トランプ再選の可能性。新段階に入った円安と私の強気。(第1122回)
是枝裕和監督の最新作。カンヌ映画祭で、主演のソン・ガンホが韓国人初めての主演男優賞、作品は審査員賞を獲得した佳作である。 韓国で撮った韓国映画だが、是枝監督としては「家族とは何か」というテーマを追求した点で、「そして父になる」と「万引き家族」と3部作を構成する。 子供を育てられない母親が赤ん坊を預ける「赤ちゃんポスト」。 預けた赤ん坊を、違法な養子縁組を斡旋して、仲介料をせしめ
コロナ禍下で露呈した医療サービス産業の 設備投資不足と集約化の遅れ
日本の医療インフラはこれまで世界トップレベルと考えられてきたが、今回のコロナ禍は、容赦なくその構造的な欠陥を露呈した。 中国武漢市で第1例の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者が報告されたのは2019年12月。わずか数か月の後にはパンデミックと言われる世界的な大流行となり、わが国では2020年1月15日に最初の感染者が確認されて、3月以降急増した。 感染が拡大して罹患患者が増
基本の話by前田昌孝(第6回)
2022/07/01 | 上級, 無料記事 マーケットエッセンシャル, 前田昌孝
2022年2月から連載を始めた「基本の話」ですが、これまでの5回は理屈っぽい話をしてきました。今回は2022年も折り返し点を迎えたのを機に、実際の投資信託の運用成績を分析してみます。アクティブ運用の国内株投信と外国株投信の年初から6月30日までのリターンが、株価指数などのベンチマークに勝っていたかどうかです。 分析を通じて何を言いたいのかというと、一つはもしアクティブ運用投信の平均リターン
映画「シェーン」と参院選の争点になっている「円安が物価高を招いた」の野党の主張のイカサマ。私の強気。(第1121回)
「シェーン、カムバック!」という少年の叫びと、ビクター・ヤングの音楽が忘れられない。ご存知の西部劇の名作中の名作。 主演のアラン・ラッドのカッコ良さ、殺し屋の凄さ。 この映画のテーマは「対立」である。 農地を耕作している開拓民に対し、牧場を拡大したい荒くれ者、子供対大人、人妻とシェーン、そして善と悪__。 参院選では、野党とくに立憲民主と共産党の原発と防衛費問題に