「 マーケットEye 」 一覧

【上級者向き】米国債券市場に底入れパターン出現、本物か?

意外に健闘している企業業績、通期では今期増益予想に 本日で225採用銘柄のうち209社、時価総額比で92.4%が発表を終えた。残るのは損保各社とブリヂストンくらいであり、通期見通しが大きく動く可能性はまずないので、本日の集計データで今年度の1Qの概算結果と判断して問題はない。今四半期の発表済み純利益は8.05兆円で前年比3.1%増。恐らく最終は8.6兆円台で、前年比2.5%前後の増益になるだろう

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【上級者向き】トランプのカウンターパンチ

第4次対中関税引き上げは予想通りだがタイミングが絶妙にいやらしい 前回はパウエル議長のあかんべえというタイトルで書いたが、敵もさるものである。トランプ氏はすかさず中国からの輸入品のうち、まだ追加関税対象外だった3200億ドルについて10%の追加関税を9月1日から課すと公表した。これで米国経済にも悪影響が出るのは必至であるが、トランプ氏は自分が要望した0.5%利下げが実現しなかったことに腹を立てて

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【初・中級者向き】映画「工作 黒金星(ブラックヴィーナス)と呼ばれた男」と日韓関係の「次の手」

(第974回)2019・8・4 私としては珍しく韓国映画を観た。ご存知の通り、日韓関係に絡んで、「今後をどう見てますか?」という問い合わせが多いので、ひとつ、まとめてみるか、それに絡んで一本、見ておくか、くらいの気持ちで観た。ところが結構見ごたえのある力作だった。 時代は1992年。韓国軍将校だったパクは上司に命じられて工作員になる。事業家に成りすましして、北京で要人と接触、情報と引き換えに「

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【上級者向き】パウエル議長のあかんべえ

市場の圧力に屈して利下げしたが、追加利下げは否定 昨晩の米FOMCでは大方の予想通り0.25%の利下げが決定された。これは10年半ぶりの歴史的な出来事であるし、第一弾に続いて連続的利下げとなったことも多かったため、いくら冷静な人々が「今回はあくまで予防的利下げ」と言って聞かせても欲に駆られた市場の期待は盛り上がる一方だった。 しかし発表後のパウエル議長の記者会見では、足元の経済状況は概ね良

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【上級者向き】迷ったときには常識に帰れ

投機マネーが膨張して雑音が多過ぎ、耳をふさいでデータを見よ 一応、世間の常識として、市場で成立している価格は、株価でも為替でも債券でも商品でも、その時点における経済実勢を反映した、真正かつ神聖な評価であり、軽視したり無視するのはタブー(禁忌、やったらひどい目に遭うこと)とされている。相続税などの評価の際にも、被相続人(死んだ人)の死んだ日の株価で保有株の相続財産額が算定される。 しかし現実の市

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【初・中級者向き】映画「天気の子」と意外なリスクの検討

 2019・7・28 (第973回) 前回「君の名は。」で超大ヒットを飛ばした新海誠監督の新作で、周囲は若い人でムンムンしていた。お話は主人公の高校1年生森嶋穂高が田舎から都会に出てきて、船で知り合った人の事務所で働くところから始まる。 その事務所で「願うだけで晴れをもたらす少女」という都市伝説を調べて、ついに天野陽菜(自分では18歳と主張)を発見する。この少女は一部の場所だけだが晴れをもた

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【上級者向き】FRBは利下げ実施後に何のため?、という批判強まるだろう

トランプ一派の相場誘導で市場の見方に沿うことを強制されたFRB 次回31日のFOMCでは0.25%の利下げが確実視されている。筆者も米中対立が本格的なものであり、中国景気の急落は時間の問題と考えているから、先行き米国で利下げの可能性があるとは思っているが、しかしこのタイミングで利下げするのはどうなんだ、という疑問を持つ。最後はリーマンショックの二の舞かという恐れも頭をよぎる。 パウエル議長

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