「 マーケットEye 」 一覧

ウクライナ人の結束が望外の援軍を招く

ロシア国内の反対運動と中央銀行の外国預託金封鎖でプーチン支持が急低下   筆者は、プーチンのことだから十分な下工作を打っているはずであり、圧倒的優位な軍事力を持つロシア軍がウクライナに侵攻すれば、防衛側は無駄な血を流すほどの抵抗はせず、比較的穏便かつ早いタイミングでキエフの陥落が終了し、(けして望ましいことではないが)ロシアが実質的支配権を奪うと思っていた。  

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映画「天井桟敷の人々」と「脱炭素」という誤りのために消費税20%に当る負担を負うわが国。そしてバフェットの買った商社株(第1105回)

「天井桟敷の人々」は、映画史上屈指の名作の一本。高校時代に観た時の感動は忘れない。 私が最近知り合ったファンの方に、ブログにフランス映画の取り上げが少ない、と言われた。  また、先日NHKのBS放送で放映していたので取り上げることにした。  お話はパントマイム役者のバチスト(ジャン・ルイ・バロー)と、美女ガランス(アルレッティ)が 好き合っていても一緒になれない。まさに悲

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ウクライナ問題は面倒くさいだけ、危機回避は十分可能

プーチンの念願はウクライナのNATO入り阻止   ウクライナはモンゴルの侵略以後、様々な周辺強国の支配下にあり、国家として強い一体感を持つような歴史を持っていなかった。ロシア革命に乗じて、1918年民族主義国家としてのウクライナが独立したが、支配権をめぐって人民共和国軍、ソビエト赤軍、ロシア帝政派の白軍、白軍を応援する仏英ポーランド連合、無政府主義の黒軍、ゲリラ部隊の緑軍が入

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映画「ロシアより愛をこめて」とロシアのウクライナ侵攻。NYと東京市場の猛反発を私が予想する理由(第1104回)

「ドクター・ノオ」に次ぐ「007」ものの第2作、シリーズ最高傑作とされている。オリエント急行車内での猛烈な 格闘シーンだけでも映画史に残る、何よりもショーン・コネリーが油ぎっていかにもスパイらしく、また何より も恰好のよさが魅力的だった。  さて、露プーチン大統領はウクライナに侵攻した。   米バイデン大統領は、対露制裁を発動し、欧日はこれに追随し、近年ではこれまでで最も

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ウクライナ問題でなく米国の焦点はイランでは

バイデン氏が危機感を煽るほど、イラン制裁緩和の価値が上がる   ウクライナの黒海沿岸部を含む南東側半分(クリミア半島やオデッサを含む)は長らくオスマントルコ領であり、100年前スターリンによりウクライナ共和国に含められたもので、非トルコ領地域とは言語的民族的シンパシーが薄い。元々のウクライナ自体が複数のコサック首領の連合自治領で、親ポーランド、親トルコが入り混じり、到底、団結

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映画「ダイ・ハード ラスト・デイ」とウクライナ問題とドル高。そして私の強気(第1103回)

「ダイ・ハード」シリーズの第5作。舞台はロシア。初めはモスクワ。次いでチェルノブイリ(ウクライナ)へ。濃縮ウラン の横流しによる大金獲得を担う大犯罪をマクレーン父子が阻止する。 連日ウクライナ問題が大きく報じられ、NY株式市場は一喜一憂。東京市場もつれ高、つれ安している。  原油価格中心にインフレの動きが進行する中、FRBに始まって世界的に金融引締めが強行されようとしている。

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米10年債利回り2%乗せはビッグチェンジ

さらなる大幅上昇を示唆、米株の大幅下落も濃厚に   インターネットを使える人にとっては非常に便利な時代になっている。筆者が手書きでチャートを書き始めたのは45年前。しばらくして証券会社の店頭に「クイック」が並びリアルタイムの株価情報が得られるようになった。週刊のチャートブックも2社から販売されていたが、15年6月ですべて廃刊になった。それが今では、ハイレベルのリアルタイムチャ

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