「 マーケットEye 」 一覧

リスト交響詩「レ・プレリュード」と転機を迎えた金への投資。目標値はオンス2300ドル台。(第1101回)

ピアノの超絶名人として知られるリスト(1811~1886)は「交響詩」という分野の創始者。 「交響詩」とは曲をつけられた題を道しるべとして、文学的な内容を表現しようとする標題音楽である。ベートーヴェン の田園交響曲やベルリオーズの幻想交響曲が代表的な例。 「レ・プレリュード」は「前奏曲」という意味で、フランスの詩人ラマルティーヌの詩に基づいている。 4部構成で ①春の気分

続きを見る

目先は底入れ濃厚だが、米株は長期下降トレンド入り

FOMC後のパウエル記者会見で市場コンセンサスに変化   26日のFOMCは概ね市場が予想していた通りで、12月会合より大幅に引き締め姿勢に踏み込んだ。会合後の記者会見でパウエル議長は3月FOMCでの利上げ「検討」を明言したが、引き締め方向での具体的明言は、特段の状況変化がない限り、その方針で行くという意味だから、9割方、3月FOMCで0.25%利上げが実行されると見てよいだ

続きを見る

TOPIXのサイクル分析

米国と違い、大勢上昇の途中で下落後大幅反発へ   前回は米国の株価サイクルの話だったが、日本株についても同じことをしないと不公平だろう。日本株のサイクルは米国とかなり異なる。米国は素直なバブル相場だったが、日本の投資家、投資マインドは90年以降の下げ相場と、金融庁の「株式の銘柄推奨はご法度」という方針のせいで傷付けられており、13年以降の上昇相場でも売り越し基調が続いている。

続きを見る

映画「コンフィデンスマンJP 英雄編」と信頼するベテラン二人のN Yダウ平均とNASDAQ、日経平均の底値予想。そして私の強気 (第1100回)

一週間で興行収入12億円、観客50万人を動員した大ヒット作。私は長澤まさみのファンなので、早速、観た。 大きなドンデン返しがキモの映画なので、タネ明かしは遠慮しておく。しかし充分に満足したことだけは確か。おすすめできる。 このところ、急落している米国株式市場についてお問い合わせが多い。私なりに今回ブログを書くことにした。 テクニカルアナリストとして世界的に著名な若林栄四さんの昨

続きを見る

米国株価の安値時期を探る

サイクル分析では最初の底は3月前後の公算大   18日の日経証券欄では、グラフでFRBの資産残高とNYダウに密接な連動性があることが示されていた。このグラフの価値が高いのは、開始が07年1月でリーマンショック前の高値当時を含み、直近は12月までの月末データが含まれ、ここまでの量的金融緩和の歴史をほぼカバーしていることだ。   筆者が繰り返し述べてきたよう

続きを見る

虎が吠える夜

米国市場で繰り返される債券と株価の連動安   米国市場では非常に高い確率で3連休の後の株価が上がることが経験則として知られている。安心して連休を過ごすために、事前にポジションを軽くした投資家が、ポジションを取り直す動きがあるからだ。またM&Aに絡んだ発表も、連休中に行われるケースが多い。95年以降は11月末の感謝祭と、サイバーマンデーでの売り上げ増加が株価押し上げに貢

続きを見る

パウエルの変心、ヘッジファンドの岸田見切り売り。しかし私は強気の見方を変えない(第1099回)

ご存知の通り、FRBパウエル議長は突然インフレ・ファイターとしての姿勢を前面に押し出して来た。 金利引き上げが早く、しかも大幅なものになるという思惑から、2年もの米国国債金利は年初の0.7%から1月19日、一気に1%の大台にのせた。当然、NYダウ平均、NASDAQともに下降中。しかも大幅な下げだ。  日経平均の方もつれ安の最中なので先行きは不安だが、案外見逃しているのが、ヘッジファン

続きを見る

PAGE TOP ↑