「 マーケットEye 」 一覧

映画「SHADOW/影武者」と内閣改造の(十分あり得る)失敗

      (第980回)2019・9・8  チャン・イーモウ監督の待望の新作で、しかもあの「HERO」「LOVERES」のようなアクション武侠もの。前2作のような華やかで美しい画面作りを期待していたが、今回は水墨画風の白黒を中心としたこれまたセンスの良い作品に仕上がった。流石名監督と言われるだけのことはあった。  時は戦国時代の中国、小国沛

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【上級者向き】チャートは強い形になりかかっている

変則的だが例年弱い9月にいきなり強いパターンが出現 長谷川慶太郎氏が逝去された。34年前の今頃、私は大阪で開かれた氏の講演会に刺激されて証券アナリストの道に踏み出す決意をしたのだった。ご冥福をお祈りします。 英国の合意なきBREXITのリスクが遠のき、香港では逃亡犯条例の正式撤回が行われたことで、ショート筋の買戻しがドミノ倒し的に誘発されている模様で、最近先物売りが溜まっていた日本株が大き

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映画「ワンス・ア・タイム・イン・ハリウッド」と内閣改造後の積極財政への転換

レオナルド・ディカプリオとブラピ、クエンティン・タランティーノ監督の組み合わせ。しかも「10本限り」と宣言しているタランテイーの9本目。わき役にアル・パチーノやカート・ラッセル、ブルース・ダーンときたら映画ファンにはたまらない。  結論から言うと、残念ながら駄作に近い失敗作であった。終わりの方に近くなればなるほど手抜きになってゆく。  お話は良く出来ている。1969年。人気が衰えか

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【上級者向き】金利が下がっても高配当利回り銘柄が値下がりする背景

個人預金にも多額のマイナス金利を請求する欧州の銀行 世界的な債券買いブームは留まるところを知らず、ついにイタリアの10年債利回りが1%を割り込んだ。ドイツ債は-0.71%、フランス債は-0.43%なので利回り格差はまだ大きく、イタリアに対する財務的リスクの見方が大きく変わったとは思わないが、ユーロを通貨とする国では銀行の中央銀行ECBに対する準備預金利率が-0.4%、デンマークでは-0.65%と

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【上級者向き】対中トランプ関税強化で、中国脱出の動き強まろう

中国の国家情報法導入からすべてが変わった 今から思えば中国が17年6月に公布した国家情報法が大きな転換点だった。国家の安全強化という名目が伴えば、中国籍を持つ個人・企業は中国政府の求めに応じて、外国では違法とされる情報入手・提供を行うことが義務付けられた。これが外国で違法行為に当たった場合でも、中国の法律に従ったまでだと強弁されると、被害国側では簡単に処罰できず、裁判に時間が掛かる間にも被害が累

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【初・中級者向き】映画「ダンスウイズミー」と文在寅大統領の自己催眠と米中関税戦争

2019・8・26(第978回) ミュージカル映画で困るのは、新作の曲に対して、耳がなれるまでに時間がかかることだ。しかし今回のこの「ダンスウイズミー」では、私もよく覚えている定番の曲がズラリと並んだ。たとえばー 井上陽水作の「夢の中へ」 キャンディーズのヒット「年下の男の子」 山本リンダのヒット「狙いうち」 これに「浜辺の歌」。さらに結婚式をメチャメチャにする「ウエディング・ベル」。

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【上級者向き】予想以上に深刻な外国人の日本株離れ

米国上場の日本株ETFの残高が減り続けている 年初から8月16日までの累計で外国人は現物先物合計で2兆9766億円売り越していた。これを一手に引き受けた形となっていたのが証券自己で、2兆6769億円の買い越し。外国人の売りは直近3週間で2兆2267億円に上り、最近の米国債券の急騰の裏側で、米国金利安=ドル安=日本株安という関係に着目した投機筋の売りが大量に入ったことを窺わせる。しかしこの3週間の

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