カミユ「ペスト」とFRB頼りのNYダウの最高値更新と日本(第999回)
フランスのノーベル賞作家アルベール・カミユの代表作で「異邦人」と並ぶ。フランツ・カフカの「変身」とともに代表的な不条理文学として位置づけられている名作だ。 物語はフランスの植民地であるアルジェリアのオラン市。医師のリウーが死んだネズミに階段でつまづいた時から始まる。やがて死者が出始め、ペストと分かる。新聞やラジオが報じ、町はパニックに。当初楽観的だった市当局も慌て始め、やがて市は外部と完
上昇余地残すも、リスク要因が顕在化
2020/02/13 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケットインサイト, 木村喜由
中国景気リスク、トランプ敗北リスクを警戒すべき段階に 前回は「破断界」という言葉を用いて状況が急激に変化する局面が接近しているので、警戒姿勢を強めるよう書いた。念頭に置くべきリスクとは、中国の金融崩壊から急激な景気後退に至るリスクであり、もう一つは米国大統領選挙でトランプ氏が負けることである。なぜなら民主党候補は全員公約に大幅な増税を掲げており、誰が勝っても18年から実施された大幅な法人減税