映画「誇り高き男」とコロナ肺炎特効薬の発見と日本株二番底説の当否 (第1007回)

 主演のロバート・ライアンは渋い二枚目だが、悪役も沢山演じ、とてもうまかった。もちろん正義のヒーローも演じた。この作品は黒澤明監督が選んだ100本の映画の中で、西部劇では「荒野の決闘」とこの「誇り高き男」の2本だけ選ばれたので、少々驚いた。「駅馬車」も「シェーン」も入っていない。選んだ理由として黒沢監督はライオネル・ニューマンの主題歌、ルシアン・バラードのカメラを挙げた(「夢は天才である

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「個人の自助努力を政府が支える英国年金制度に学ぶ」投資の羅針盤 岡部 陽二

英国は21世紀に入って先進国最高の経済成長を続け、2018年には賃金上昇率が米国を抜いて先進国最高となった。今後も、もっとも経済成長が有望な国と考えられよう。 英国経済が強い原因として、本年1月号「英国経済はブレグジット完遂で再び成長軌道へ」では次の2つを指摘した。 ①根強い個人消費の伸びと大幅な最低賃金引上げをテコにした賃金上昇。 ②食料とエネルギーの自給政策を推し進め

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新型コロナ、1年後の理想的な着地のイメージは

最終的には全員が感染する、当面の対策と中期対策を明示し国民に周知させよ 取扱商品を問わず、資産運用ビジネスに関わる人間は例外なく知性が高く、勉強好きで勤勉である。マーケットはすべての材料を織り込んで形成されている(情報やデータ、場合によっては欲望やデマの効果も)。チャートを含め、知りうるすべての材料を分析したうえで、自分の投資行動を決めなければならない。重要なファクターの見落としは文字通りの

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東京で医療崩壊する危険性は大きく低下した模様

軽症患者の退出基準を緩和でベッド余力拡大、重症患者は現在18人だけ 4月初めの5日間のコロナ感染者動向に筆者は注目していた。大都市で桜が開花した3連休に外出者が増加したため、欧米大都市と同様な感染者の激増が起きるか否かの分岐点だからだ。感染から発症、PCR検査結果が出るまでの期間は10日余りと推定され、もしメディアや政府等関係者の懸念が不幸にして的中した場合、それ以前の増勢に拍車を掛けて急増

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映画「ベニスに死す」と我が国のコロナ不況対策の評価と、政府内のピークアウト予想  (第1006回)

ドイツのノーベル賞作家トーマス・マンが1912年発表した中編を、イタリアの巨匠ルキノ・ビスコンティが1971年に映画化した。主演は英国人ダーク・ボガード。名作の評価が高く。ベンジャミン・ブリテンが1973年にオペラ化している。 映画のスタートにグスタフ・マーラーの交響曲第5番の第四楽章アダージェットをビスコンティは使った。マーラー人気が巻き起こったことでも有名な映画だ。 主人公は小説

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小池都知事が週末外出制限を求めた最大の理由

4000床確保すると言ったのに実際に準備できているのは140床しかなかった 先週木曜、小池都知事は突如、都民に週末の外出自粛を要請した。今回の新型コロナの問題は、政府または自治体などの政策当局が、病気の蔓延抑制と経済への悪影響と、どちらを重視した決定を行うかであるが、一方に偏れば必ず他方に強烈なダメージが発生するものであり、万人が認めるような正解はない。一方に偏った決定を下した場合に生じるメ

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幸田昌則の不動産耳より情報<2020年4月号>

ここだけ読んでも役に立つ 今月のポイント 1.日本では、持ち家派が主流だが、最近では、賃貸派が少しずつ増えてきている。 2.ネット販売の時代となり、店舗の需要が縮小し、各地で空き店舗が増えている。 3.賃貸住宅を選ぶ際に重視するのは、「家賃」と「交通の利便性」となっている。 最近の話題 「新型コロナウイルス」の感染が、世界的な規模になっている。そのため、多くの国々で人の移動を制

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