ボーヴォワール「老い」と私を悩ませている七つの不安 (第1071回)
私は来月に86歳になる。おかげさまで、元気そのもの。世田谷区 から歯が20本以上あるので表彰された、また記憶力も衰えていない。 この大相場への強気も変わらない。 しかし永遠に上げ続けることはない。最近「終わりの始まり」を感じ させる動きが散見され始めた。 指を折ってみたら七つもあった。 山登りに例えると六合目くらいと思うが、年の後半のどこかで、何か 現実
イノベーションを支援するために 未上場株式・私募投資信託(ヘッジファンド)への投資を促進しよう
日本人の金融資産残高がコロナ禍下で大幅に増加している。コロナ対策の財政支出増大と個人消費縮小が重なったことが要因であり、なかでも純資産1億円以上の富裕層の金融資産の増勢に弾みがついている。 この個人金融資産をベンチャー企業、ことにユニコーンと称される大型ベンチャーへの投資に振り向けることができたら、日本の未来への成長を力強く促進することができる。公共政策として重要視されるべきではないだろうか
「川中島の戦い」と売り方買い方の先読み合戦と私の強気(第1070回)
川中島合戦は計五回行われているが、今回、最も有名な第四次合戦を取り上げた。 二万の武田勢に対し一万三千の上杉勢。信玄はキツツキ作戦をとる。六割に当たる一万二千を妻女山の上杉の陣営に派遣、山から下りてきた上杉勢を川中島の信玄本隊が挟み撃ちにする、という作戦だ。 前提条件は上杉勢がこの作戦に気が付かないことだった。 ところが武田勢の炊煙の多さから、上杉謙信は、襲撃を察知。 夜
なぜか金利が上がらない
2021年に入り、株式市場にはインフレ懸念がこびりついている。新型コロナウイルスの影響が薄れるにつれ、経済活動が正常化し、棚上げされた需要(ペントアップデマンド)が集中的に出てくる可能性があるからだ。しかし、日米ともに金利の上昇懸念がなぜか薄れている。市場のシグナルは読み取りにくい。 株価と企業業績との関係が直線上にないように、金利と物価動向との関係も直線上にはない。世界の投資家が最も注目し