老後2000万円問題が消える余波
総務省は8月6日、2020年の家計調査年報(家計収支編)を公表した。2月5日に公表したデータに専門職員の分析などを加え、報告書のかたちにしたものだ。これによると、夫婦高齢者無職世帯の毎月の家計収支は若干の黒字になっている。2019年に金融庁審議会が訴えた「老後2000万円資金不足問題」が消えたことになるが、とすると、投資優遇税制は何のためにあるのかという話になる。 2019年6月に金融庁審議
総務省は8月6日、2020年の家計調査年報(家計収支編)を公表した。2月5日に公表したデータに専門職員の分析などを加え、報告書のかたちにしたものだ。これによると、夫婦高齢者無職世帯の毎月の家計収支は若干の黒字になっている。2019年に金融庁審議会が訴えた「老後2000万円資金不足問題」が消えたことになるが、とすると、投資優遇税制は何のためにあるのかという話になる。 2019年6月に金融庁審議
90才になった山田洋二監督の最新作。志村けんを予定した主役が、沢田研二に交代。やはり志村でなければならないキャラクターなので、出来はイマイチ。 ストーリーは、酒と競馬に身を持ち崩した男の再生。昔、映画を作りかけて、残っているシナリオを孫が書き直して受賞する。こう書けば簡単だが、なぜそこまでダラクしたのか全く画かれていないのが、致命的。 日本経済と株も、この男に似ている。歴史的高値の7
シルクロードブームを巻き起こした井上靖の名作。私にとっては亡母今井満里が、たしか二回目の敦煌訪問に井上先生と同行し、現地で拾った陶片を大切に持ち帰った。その時の母の嬉しそうな顔を私は忘れない。後に書家で日中友好協会副会長だった母は「熱砂無限」という代表作を書いた。 佐藤浩市主演で映画にもなったので、ストーリーをまとめる。時期は11世紀、北宋時代だ。 主人公の趙行徳は官吏登用試験に