「 今井澂のシネマノミクス 」 一覧

【初・中級者向き】映画「ゴッドファーザーと三部作」とトランプとヘリマネー(第844回)

  2017・2・5 ご存知のフランシス・フォード・コッポラの三部作。原作はマリオ・プーゾで第一作は1972年、2年目に「PARTⅡ」さらに16年たって「PARTⅲ」。物語は20世紀初頭から80年あまりの大河ドラマだ。 物語はマフィアの抗争史だが、イタリア人の一族の愛の絆は強い。マーロン・ブランドが長男に言う。「家族を大事にしないヤツは男じゃない」。そのドンが射

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【初・中級者向き】映画「海賊とよばれた男」とトランプの栄光と転落

百田尚樹氏の小説は出光興産の創業者・出光佐三氏の一生を描いた長編で、400万部を超えるベストセラー。「永遠のゼロ」と同じ山崎貴監督、岡田准一主演のコンビが映画化した。95年の生涯だから原作の省略がかなりあって、やはり映画は小説にかなわないのかな、というのが率直な感想。しかし「日本人はこれだけのことを成し遂げたのだ、もっと自信を持て」というテーマは、明確に打ち出されていると思う。 前半は業界の

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【初・中級者向き】映画「沈黙―サイレンス」とトランプ会見とお年玉銘柄

  2017・1・8 遠藤周作の小説「沈黙」は、戦後日本文学の代表作の一つとして高く評価され、20か国語に翻訳。日本映画では篠田正浩監督が1971年に映画化、93年には松村禎三作曲でオペラにも。 今回はマーチン・スコセッシ監督が28年かけて実施した映画化で、本年度アカデミー賞最有力とされている。試写会で見たが格調の高い力作だ。日米の俳優も熱演だし画面も美しい。遠

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【初・中級者向き】映画「アイ・イン・ザ・スカイ世界一安全な戦場」と一時的円高

  2017・1・8 戦争映画というと戦闘シーンがつきものだ。しかし今回私が観た「アイ・イン・ザ・スカイ」はドローンによる戦争と、その戦争から生まれる倫理的問題を取り上げた。なかなかの力作だ。 英米合同でテロリストを追う英軍大佐パウエル(ヘレン・ミレン)はドローンで得た情報からケニアのナイロビに潜む過激派の拠点を発見、自爆テロ計画がわかり、テロリスト5人の殺害を

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【初・中級者向き】映画「ドント・ブリーズ」と新年のテン・サプライズ

  2017・1・1 「ドント・ブリーズ」は世評通り2016年公開洋画のベストスリーに入る傑作だ。ホラーでありサスペンスであり、ともかく練りに練ったシナリオで息もつかせない展開。映画館中がシーンと静まり返って手に汗握って画面に見入る。もちろん、ヒソヒソ話もポップコーンをつまむ音もない。まあコワーい話がお好きな方は必見。   舞台はデトロイト。大酒のみの母

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【初・中級者向き】映画「ローグ・ワン」円安・株高の今後と目標値

   2016・12・18 本当の題は「ローグ・ワン/スター・ウオーズ・ストーリー」で「エピソード4/新たなる希望」の直前のオハナシだ。シリーズ第一作でレイア姫がR2―D2に託した帝国軍の巨大要塞兵器デス・スターの設計図を、誰がどうして入手したのかを描く。先般公開されたエピソード7は旧作のメインキャメラスターが多数出演したが、今回はほとんど出番はなし。それでも「スター・ウォー

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【初・中級者向き】映画「七人の侍」とトランプ・ラリーの寿命

   2016・12・11 このブログには何回も登場している黒沢明監督の名作で私は日本映画の最高傑作と思う。ユル・ブリナーがリメークして「荒野の七人」をつくり、今回デンゼル・ワシントン主演で「マグニフィセント・セブン」が1月27日から公開される。 今回の監督A・フークアは『現代の独裁』がリメイクした理由だという。 ごく少数の者が巨大な富と権力を握り、大多数

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