「 今井澂 」 一覧
ボーヴォワール「老い」と私を悩ませている七つの不安 (第1071回)
私は来月に86歳になる。おかげさまで、元気そのもの。世田谷区 から歯が20本以上あるので表彰された、また記憶力も衰えていない。 この大相場への強気も変わらない。 しかし永遠に上げ続けることはない。最近「終わりの始まり」を感じ させる動きが散見され始めた。 指を折ってみたら七つもあった。 山登りに例えると六合目くらいと思うが、年の後半のどこかで、何か 現実
「川中島の戦い」と売り方買い方の先読み合戦と私の強気(第1070回)
川中島合戦は計五回行われているが、今回、最も有名な第四次合戦を取り上げた。 二万の武田勢に対し一万三千の上杉勢。信玄はキツツキ作戦をとる。六割に当たる一万二千を妻女山の上杉の陣営に派遣、山から下りてきた上杉勢を川中島の信玄本隊が挟み撃ちにする、という作戦だ。 前提条件は上杉勢がこの作戦に気が付かないことだった。 ところが武田勢の炊煙の多さから、上杉謙信は、襲撃を察知。 夜
「レ・ミゼラブル」と私が今週を投資の大チャンスと見ている理由(第1069回)
この素晴らしい傑作をまだ見ていない方へは、ともかく一回観て 感動を共にしなさいと助言します。 私はロンドンで三回、NY二回、東京で四回観た。「民衆の歌」 には何回聴いてもゾクゾクさせられたし、「宿屋の主人」の歌で では必ず笑ってしまう。幼いコゼットの歌には涙する。 一切れのパンを盗もうとして捕まり、何と19年も牢獄に閉じ 込められ、釈放後も差別され迫害され
「脱炭素」は間違った政策だとする注目すべき研究の紹介(第1068回)
私が以前から指摘して来た暗号資産のインチキ性について、ようやく米国政府や米国の世論が動き出した。 WSJ6月8日付け「規制の不備が重なり、暗号資産市場で詐欺が横行している」と報じた。デジタルマネーの匿名性が根本原因、とも。 私にいわせれば、始めからワカっていたことではないか。 恐らく米国年金勢は、暗号資産から金への投資シフトをすでに開始している。ジワジワと先物価格が上昇
ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」と 中国の台湾侵攻そして目先の相場見通し(第1067回)
「現代のモーツァルト」と称賛されているアンドリュー・ロイド・ウェーバーの出世作。私はNYと東京、それに映画でも観た。 「私はどう愛していいか分からない」の美しいメロディーは、ご存知の向きも多かろう。「ミュージカル」としたが、現実のこの作品はセリフがなく、音楽だけ。まあ「ロックオペラ」の方が近いだろう。 では、なんでこの作品をこのブログにとり上げたのか。 このロックオペラは、キリ
映画「ファーザー」と私の当面の投資シナリオ(第1066回)
私は1935年8月27日生まれだが、この映画の主演のアンソニー・ ホプキンスは1937年12月31日生まれ。まあ同期生だ。 認知症患者の自分自身の目で見た映画、しかもアカデミー賞の男性主 演賞の有力候補と聞いて観た。 評判通りの迫真の演技で、最後に「ママ、ママー!」と絶叫するシ ーンでは涙が出た。「私は誰だ」「腕時計がない」などのセリフでも。 幸い私は元気
映画「影武者」とビツトコイン暴落の真犯人。そしてわが国の敗者の感覚の誤りと私の強気(第1065回)
ご存じの黒澤明監督の時代劇大作。 主役に予定されていた勝新太郎が監督とケンカして仲代達矢に 交代した。話題性は十分で興行収入は、相当長い期間、首位を 保っていた。私は「七人の侍」や「用心棒」の方が、ずっと好 きだが。 今回、この作品をブログに取り上げた理由はカンタンだ。 株式、債券、ETFなどの広く市場で取引される投資物件は いわば本物の武将だ。