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2016/08/29 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
円安傾向が定着すれば業績不安後退、自社株買いも増加 イエレン講演の後、以前から利上げ賛成のコメントを発していたフィッシャー氏もその可能性を強く示唆する発言をしたから、市場のトレンドは債券売り、ドル買いに傾いた。このレポートではかなり詳細に米国の景気や物価について解説してきたが、素直に経済データを見てきた人には何ら驚くほどのことはなかったと思われる。 だが、投機筋は指標にお構いなしに「ドル安
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2016/08/26 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
需給絡みの雑音が多く、相場の実勢が掴みにくい 今週に入ってからは、週末のジャクソンホールでの中央銀行首脳の避暑を兼ねた勉強会でイエレンFRB議長が講演でどんなことを話すかが気になって、まれに見る様子見気分の強い相場展開となっていた。唯一明確な動意を見せたのが本日だが、それは日経225とJPX400の銘柄入れ替えが重なっていたからである。 JPXの方はまだインデックス連動運用の規模が小さいか
2016/08/23 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
穴掘り工事会社が儲かるだけ、JR東海にもメリットなし 安部首相が追加景気対策で打ち出した事業規模28兆円強のうち、真水と呼ばれる財政支出を伴う分は7.5兆円だが、支出が複数年度にまたがっているため、実質的に年度3兆円程度のものである。だが中身が気に入らない。少子高齢化、人口減少社会に対応すべきところにハコ物中心の従来型公共投資に重点が置かれているからだ。これまでの検証では、公共投資の経済効果はご
2016/08/18 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
日銀のETF買い期待が空振り 本日のドル円は安値99.65円まであった。6月24日のスパイク型安値の99.00円にはまだ間があるが、パニック時に付けた安値と今回の安値は意味合いが違う。BREXITパニックの時はまさかの安値だったので、ドル買いの注文がカラカラで、連鎖反応的なロスカットでどこまでも下がってしまった。しかし今回は通常取引の時間にドル売り需要が寄せられたものなので、ある程度は実需の状況
2016/08/16 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
業績下げ止まりをいうのはまだ早過ぎる まだ一部未発表があるが、主力銘柄の決算発表は先週末で終了している。4-6月の結果は日経や各社のアナリスト予想より若干よかったため、今後の業績への不安は後退しているが、為替相場の動きと対比すると、それほど楽観できる状況ではない。 というのは、3か月平均のドル円相場は、昨年4-6月が121.35円、今年が108.17円で10.86%の円高だったのに対し、昨
2016/08/13 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
ヘッジファンドの債券強気シナリオが崩れることが条件 投機筋の基本戦略が大きく変わったのは昨年6月の中国株クラッシュからである。政策主導で持ち上げてきた中国経済の先行き不安が台頭し、商品相場も大きく値下がりしたため、今後は成長率低下と業績悪化を念頭に入れ、基本的にハイリスク資産を減らし、ローリスク資産にシフトする運用方針が流行となった。 日本の場合、昨年6月上旬にドル円相場が125円台後半で
2016/08/09 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
国債買い増しやマイナス金利にこだわる愚かなエコノミスト 7月の政策決定会合でエコノミストの多くは、日銀の金融緩和政策はすでに限界に来ており、追加緩和をやってもさほどの効果はないが、デフレ脱却の目標から遠ざかっている事実を前に何もしないでは、市場のネガティブな反応が確実であり、日銀としてもメンツが立たないだろうから、大幅な追加緩和措置を取るだろうと予想していた。 しかし追加緩和の対象に、国債