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2018/03/08 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
日銀首脳候補者各氏の言葉に嘘はないが、物価上昇圧力は想像以上 9日の日銀政策決定会合が現在の任期における黒田総裁が議長として務める最終回である。昨日までに正副総裁候補の国会所信表明が行われたが、各氏とも物価上昇率2%定着まで金融緩和を続けるという意向は鮮明だった。ところが海外勢の見方では、近い将来にも現行政策の引き締め方向への変更がありうるという見方が次第に強まっており、それが全ての理由ではない
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2018/03/05 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
悪材料を膨らませ過ぎている、現時点で危機の兆候はなし トランプ氏が輸入鉄鋼・アルミに懲罰的追加関税を課すということで市場心理が悪化、一方で海外では欧米に追随して日銀も引き締め方向で政策転換を行うという根拠のない予想を振りかざして円高を煽る向きがあり、ドル円は105円に接近したため、株価も3週間前の安値を割り込んだ。 昨年の日本の貿易額は輸出が78兆円、輸入が75兆円。このうち対米鉄鋼輸出は
2018/03/01 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
グローバルマクロ戦略で機敏な動き、実績は群を抜く 今週もヘッジファンドと思われる先物売買が市場を席巻しており、日経225は先週末から500円上げたかと思ったら700円も下げてしまった。この動きを裏付けるほど大きな経済ニュースは見当たらないので、些細な情報を針小棒大に取り上げて動かす投機筋がこの動きを作っているとみてよいだろう。 以前にも書いたように最近の日本株市場ではマクロ経済の動きを先取
2018/02/26 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
ヘッジファンドの関与が多過ぎ、為替も米国株価も納得いかない動き 日本株は1月23日にオーバーシュート気味の高値を付けた後2月14日の安値まで3週間急落、本日その間の下げ幅の40%戻しとなっている。一応、9月8日から始まった中期サイクルは底入れして新サイクルに入っており、次の高値を目指す過程に入っていると見ているが、力強い戻りという感じはない。 大きく戻している日は露骨に225先物と値がさ品
2018/02/23 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
年初来の外国人売り越し額はほぼ5兆円に 海外投機筋の敗戦処理の売り物が続いており、年初から2月16日までの7週間で外国人の株式売り越し額は1兆1582億円、先物は3兆7200億円、合計4兆8788億円となっている。今週も3000億円程度の売り越しと推定されるので、累計で5兆円程度の売り越しと見てよい。売っていた中心勢力はマクロ系のヘッジファンドと見られる。6-7兆円規模で売っていただろう。この他
2018/02/19 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
ドル建てで借金を増やした連中が苦しむことになる 月曜の日経朝刊トップ記事にはしばしば、ニュース性に乏しいものの、時代の流れや問題点を簡潔的確にまとめていて後になって価値が判明するというものがある。本日のドル建て企業融資額の話などはその一例だ。95年には米国外企業向け融資は1000億ドルほどでしかなかったものが、昨年末には6兆ドル弱まで膨らんでいる。そのほぼ半分が途上国向けというのだから穏やかでは
2018/02/16 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
しかしファンダメンタルズに逆らうドル安円高は一過性 ドル安円高には歯止めが掛からない。本日は午前中に日銀のトップ人事が内示され、黒田東彦総裁の留任のほか副総裁として現理事で日銀出身の雨宮氏、早大教授で前任の岩田氏と並ぶ強硬なリフレ派と言われる若田部昌澄氏が指名され、現行の強い緩和スタンスの継続が示唆されたにも拘らず、ドル円は12時半頃から一気に円高方向に振れ、105.55円まで売られた。