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2019/09/17 | マーケットEye, 上級, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
この円安は本質的な日本経済劣化の結果ではないか 9月は戦後の統計では1年で最も株価騰落率が悪い月だが、初日黒星の後に10連勝で、8月末に対し6.8%の大幅上昇、日経225は2万2千円大台に乗せた。メディアに流れる上っ面の報道しか見ていない人は、まさかこんなことになるとはと思うだろうが、8月の猛烈な債券高とそれに連動する不自然な日本株先物の売りと裁定売り残高の急増をよく見ていた人なら、少し流れが変
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2019/09/13 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
米国債とTOPIXチャートにダイバージェンス発生 先日書いたサイクル分析の結論がほぼ固まった。3年サイクルの起点(=終点・ボトム)は16年2月、18年12月であり、次のボトムは21年末から1年間に到来する公算が強い。3年サイクルは通常2つの1年半サイクルか3つの1年サイクルで構成され、現行サイクルは後者で、最初のサイクルのボトムが8月9日だったとほぼ断定できる。 このサイクルは28週間で平
2019/09/09 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
現政権は頑迷な抗日主義者が仕切る、政権変わればまた親日路線に戻る 長谷川慶太郎の初の著作は78年の「韓国の経済」。近年の多作ぶりからは信じられないが50歳にしての書籍デビューであり、題材も意外だ。晩年に故人から伺ったところでは、阪大時代は熱心に日本軍が敗北した理由の分析の追究に一所懸命だったそうだ。よほどその敗因が愚かしいと感じたのか、共産党に入党、ほどなく同党の有力衆議院議員秘書となるがすぐに
2019/09/05 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
変則的だが例年弱い9月にいきなり強いパターンが出現 長谷川慶太郎氏が逝去された。34年前の今頃、私は大阪で開かれた氏の講演会に刺激されて証券アナリストの道に踏み出す決意をしたのだった。ご冥福をお祈りします。 英国の合意なきBREXITのリスクが遠のき、香港では逃亡犯条例の正式撤回が行われたことで、ショート筋の買戻しがドミノ倒し的に誘発されている模様で、最近先物売りが溜まっていた日本株が大き
2019/08/29 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
個人預金にも多額のマイナス金利を請求する欧州の銀行 世界的な債券買いブームは留まるところを知らず、ついにイタリアの10年債利回りが1%を割り込んだ。ドイツ債は-0.71%、フランス債は-0.43%なので利回り格差はまだ大きく、イタリアに対する財務的リスクの見方が大きく変わったとは思わないが、ユーロを通貨とする国では銀行の中央銀行ECBに対する準備預金利率が-0.4%、デンマークでは-0.65%と
2019/08/28 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
中国の国家情報法導入からすべてが変わった 今から思えば中国が17年6月に公布した国家情報法が大きな転換点だった。国家の安全強化という名目が伴えば、中国籍を持つ個人・企業は中国政府の求めに応じて、外国では違法とされる情報入手・提供を行うことが義務付けられた。これが外国で違法行為に当たった場合でも、中国の法律に従ったまでだと強弁されると、被害国側では簡単に処罰できず、裁判に時間が掛かる間にも被害が累
2019/08/22 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
米国上場の日本株ETFの残高が減り続けている 年初から8月16日までの累計で外国人は現物先物合計で2兆9766億円売り越していた。これを一手に引き受けた形となっていたのが証券自己で、2兆6769億円の買い越し。外国人の売りは直近3週間で2兆2267億円に上り、最近の米国債券の急騰の裏側で、米国金利安=ドル安=日本株安という関係に着目した投機筋の売りが大量に入ったことを窺わせる。しかしこの3週間の