投資に役立つ情報メディア【ジャイコミ】個人投資家に役立つマーケット情報をお届け
2016/12/19 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
今回は交渉が前進する条件が整っていなかった 大方の国内メディアが予想していた通り、日ロ首脳歓談は実質的に物別れとなった。通常なら正式な首脳会談後は高らかに共同宣言あるいは声明が謳われるのに、今回はプレス向け声明という異例の形。会談前にはロシア側から、今回は国歌演奏はやめてくれという要請が出ており、この時点で日本側に有利な展開にならないことが確定していた。 安倍さんは私の故郷に招き胸襟を開い
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2016/12/15 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
大規模な資金シフトなしに早くも19250円到達 トランプ氏当選の報道以来、ほぼ5週間で日経225は瞬間安値から3300円、ドル円は16円以上の急騰となっている。これは通常であれば半年から1年かけて動く値幅であり、いかに今回の値動きが急速であったかを物語るのだが、注目すべきなのはその動きに「荒さ」「ボラティリティー」、すなわちドカンと一方に動いたりその半分以上反対方向に引き戻すといった、勢いに乗じ
2016/12/12 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
事業の目利きと縁結びは得意だが運営は他人任せの孫正義氏 一気呵成の1万9千円台回復の立役者は何と言ってもソフトバンク社長孫正義氏だろう。突然のトランプ次期米大統領との会談で5兆円投資プランと5万人雇用増をぶち上げ、完全にトランプ氏を取り込んでしまった。米国経済にプラスな話であるうえ、資金移動は円安要因になるから、ソフトバンクを旗頭(はたがしら)にして円安株高となった。 もちろん孫さんに綿密
2016/12/08 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
トランプバブルは事実だが、日本への反動安は考えにくい 本日の日経225は18765円で終値ベースでは本年最高値。思い起こせば今年は年初から6日連続安で、上海市場などは導入したばかりのサーキットブレーカーが連日作動されるなど、とんでもない大乱調のスタート。前年末の19000円台から2月12日には15000円割れまで叩き込まれた。それを思うと予想外のトランプ新大統領誕生で迎える年末が最高値圏で迎える
2016/12/05 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
冴えない会社がM&Aで急騰する理由はここにある 土曜の日経朝刊にカルソニックカンセイのTOBが異例づくめだったというコラム記事があった。どちらかと言えば自動車部品各社の中でも規模の割に地味な印象だった同社が、下手をすると暴落に繋がりかねない、最大取引先兼筆頭株主である日産自動車による保有株全株売却というイベントから、一転して日本の株式でも史上例のないほどの高値でのTOBが決定するという、
2016/12/01 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
アラムコ上場を控えたサウジがイランに譲歩、円満な協調減産が実現 OPEC総会の8年ぶりの減産合意という結果は、サウジアラビアの財政事情を理解している人には全く当然の結果だったと思われる。弱気筋の見方では犬猿の仲のサウジとイランの関係から考えて、イランなど復興途上の国々の増産意向は厳然としており、サウジ一国が一人負けで大幅減産を認める格好にならないとまとまらないということだった。 だが、財政
2016/11/28 | マーケットEye, 有料記事 マーケット通信, 木村喜由
9月末の国内株比率は21.59%、現金比率は3月の2.57%から8.75%に上昇 巨額の資金を扱う機関投資家も、運用技能の上手下手がある。大手機関投資家において、自分がむやみに動けば相場水準が変化して高値で買い安値で売ることになりかねず、結果的に労多くして益少なしという結果になりがちだから、迂闊に動くのは得策ではないという哲学は、一見正しい風に聞こえるが、実は激しく動く経済と相場の世界にあっては