「 マーケット通信 」 一覧

【上級者向き】 為替と米国債を巡り必死の攻防戦

ISM指数が製造業、非製造業とも予想を大きく下回る 筆者はつねづね米国経済指標のうち、どれを一番重要視するかと問われればISM製造業指数だと答えている。それが50を上回っている限り、明確な悪材料がない限り当面の米国景気や企業業績には楽観的でいられる。だが、1日に発表されたものは市場予想を下回り、足元の方向が下向きを示す49.6と出てきた。明確な下向きと判断するのは45以下に落ち込んだ場合だから、

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【上級者向き】 売り手少なく17800 円まで強い抵抗はない

資金シフトが始まっている、売り手が少ないから出来高は少ない 英語のテクニカル分析の教科書に、アキュムレーション・ディストリビューションという項目があることがある。主に個別銘柄の売買について書かれることだが、日本語で言うと大口の投資家による買い集めと処分売りを意味する言葉である。目立った材料がないのに、1 か月以上に及ぶジリジリとした上げまたは下げのトレンドが起きている場合、こういう投資行動が起き

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【上級者向き】 債券から株式へのシフトはこれから始まる

胸を張ってよいGPIFの運用成績、自信を持ってリバランスせよ 先日発表されたGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人といちいち書くのも憚られるので今後はGPIFと表記)の4-6月運用実績は、5兆円余りのマイナスとなった。誰それが離婚したとか大損したとかの、弱い者いじめのネタが大好きなマスコミが、この大ネタに飛びつかないはずがない。第一、彼らにいじられるのを嫌って安倍政権は参院選前の結果発表を封印

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【上級者向き】 ドル円がトレンド転換すればTOPIXは1500トライへ

円安傾向が定着すれば業績不安後退、自社株買いも増加 イエレン講演の後、以前から利上げ賛成のコメントを発していたフィッシャー氏もその可能性を強く示唆する発言をしたから、市場のトレンドは債券売り、ドル買いに傾いた。このレポートではかなり詳細に米国の景気や物価について解説してきたが、素直に経済データを見てきた人には何ら驚くほどのことはなかったと思われる。 だが、投機筋は指標にお構いなしに「ドル安

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【上級者向き】 ファミリーマートの乱高下が意味するのは

需給絡みの雑音が多く、相場の実勢が掴みにくい 今週に入ってからは、週末のジャクソンホールでの中央銀行首脳の避暑を兼ねた勉強会でイエレンFRB議長が講演でどんなことを話すかが気になって、まれに見る様子見気分の強い相場展開となっていた。唯一明確な動意を見せたのが本日だが、それは日経225とJPX400の銘柄入れ替えが重なっていたからである。 JPXの方はまだインデックス連動運用の規模が小さいか

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【上級者向き】 リニア新幹線はやめた方がいい

穴掘り工事会社が儲かるだけ、JR東海にもメリットなし 安部首相が追加景気対策で打ち出した事業規模28兆円強のうち、真水と呼ばれる財政支出を伴う分は7.5兆円だが、支出が複数年度にまたがっているため、実質的に年度3兆円程度のものである。だが中身が気に入らない。少子高齢化、人口減少社会に対応すべきところにハコ物中心の従来型公共投資に重点が置かれているからだ。これまでの検証では、公共投資の経済効果はご

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【上級者向き】 この円高は投機筋の仕掛けだろう

日銀のETF買い期待が空振り 本日のドル円は安値99.65円まであった。6月24日のスパイク型安値の99.00円にはまだ間があるが、パニック時に付けた安値と今回の安値は意味合いが違う。BREXITパニックの時はまさかの安値だったので、ドル買いの注文がカラカラで、連鎖反応的なロスカットでどこまでも下がってしまった。しかし今回は通常取引の時間にドル売り需要が寄せられたものなので、ある程度は実需の状況

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