「 マーケット通信 」 一覧

米国は利上げの地ならし態勢

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1383(2016年3月17日) FOMCは大方の予想通り、6月利上げ濃厚に 先週の投資主体別動向では外国人が1兆1932億円の売り越しで週間売り越し額の過去最高記録を更新した。財務省集計の市場外取引を含むベースでは1兆5832億円の売り越しで、さらに大きな売り越しがあった。おそらく1兆円を大きく上回る東証会員以外の裁定ポジションの解消があり、東証会

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ボールはFRB側にあり、日銀は動けない

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1382(2016年3月14日) 株価が戻して日銀は胸をなでおろしている 先週はECB理事会、今週は15日に日銀政策決定会合、16日は米FOMCと立て続けに中央銀行会議が開かれる。今年から日銀も政策決定会合を欧米に合わせて年8回にしたが、開催スケジュールはほぼ同じ時期に前後するようになっていて、この期間は投資家が耳目をそばだてることになる。実際に中央

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スタグフレーションというシナリオもあるよ

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1381(2016年3月9日) 企業も芸能人も生き残るのは大変 不況になると物価は下がる。常識だ。ことに余り物に値なしといって、生鮮食品や季節物衣料のように鮮度が勝負の商品などは売れ残るとただ同然の価格で売られることになる。昼過ぎの築地市場ではそういう光景が日常的に見られる。バッタものといって、倒産した業者の在庫品を引き取り、安売り専門の小売店に流す

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腰だめのマイナス金利

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1380(2016年3月7日) 黒田総裁は物価を楽観、マイナス金利は見せ札かも いくつか外国中央銀行の金融政策の基本方針について書かれたレポートを読んだ。そこで感じたことは、日本以外の主要国中央銀行では概ね2%の物価上昇率を目標とするインフレターゲットが常識であり、日本銀行だけが唯一の例外だった。おそらく日銀がその設定を渋っていたのは、政策決定を司る

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しばらくリスクオンモード、4月以降18500円へ

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1379(2016年3月4日) 金余りの国内資金が株式にシフト、自社株買いも急増 株式市場は中期サイクルの上昇トレンド局面にある。日経225は2月12日安値14865円で中期サイクルの安値を付けたことが確定した。順当なら10-13週程度は強気バイアスが主導する展開となる。少なくとも5-7週程度の短期サイクル2つは上昇を続けるはずなので、外部環境によほ

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問題意識を共有しただけのG20

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1378(2016年2月29日) 状況に大きな変化はなし、引き続き中国経済に不安感 今回の上海G20で何かインパクトのある結論が出てくると予想した人は少なかったと思うが、案の定、現在の世界経済が抱えている問題点を整理、指摘し、「何とか対応していかなくてはなりませんね」「うんうん」と話し合っただけで終わった。今回のホスト国である中国の株価は週明け2.9

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結局債券よりも株の方がリターンが高そう

木村 喜由の『マーケット通信』 Vol1377(2016年2月25日) 国内年金も株式組み入れを高めざるを得ない 先週、日経でGPIF以外の年金基金の運用状況が報道された。GDIFは一昨年以来日本株、外国株をそれぞれ総資産の25%を目途に引き上げるべく行動していたのに対し、その他の年金基金ははるかに慎重な運用姿勢で、9月末時点で日本株の組み入れはまだ20%にも届いていない。結果的に国内債

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