JAIIの20年①
証券取引所は誰のもの?
コンサートとパーティーのパリ証取
日本個人投資家協会事務局長 奥寿夫
日本個人投資家協会(JAII)は2015年2月で設立20年を迎えます。この20年間、個人投資家にとってよりよい投資環境を求め、規制当局と、証券業界と戦ってきました。
その歩みのなかから印象的なエピソードをお伝えしていこうと思います。
これは2007年11月に協会有志にてフランスを訪れ、パリ証券取引所を見学した時の様子です。
パリ証券取引所は趣ある建物です。投資家をはじめ一般に開放されていて、コンサートやパーティーが開かれています。天井が高く、音響効果がいいそうです。
これはいい、と思い、日本に帰ってから、東京証券取引所でも出来ないかと尋ねてみました。東証も広々として、スペースはあります。
でも、断られました。その理由とは――。
「取引所は上場企業のためにあります。個人投資家は使用できません」。
これが日本の取引所の姿勢なのです。
余談ですが、フランスではボルドーとシャンパーニュを巡り、本場のワインとシャンパンを堪能したのも良い思い出です。
(続く)
関連記事
-
-
映画「TAR/ター」と米国債務の引き起こす巨大なリスク。
映画「TAR/ター」と米国債務の引き起こす巨大なリスク。インフレ対抗策としての金への投資。そして日
-
-
映画「おくりびと」とバイロン・ウィーン氏を悼む。改めて金への投資の有利性に注目。
映画「おくりびと」とバイロン・ウィーン氏を悼む。改めて金への投資の有利性に注目。 2023・
-
-
映画「ゼロ・ダーク・サーテイ」と長期では日経平均5万円の目標を私が掲げる理由(第1054回)
面白い題だが、米国軍隊の俗語で、「未明」を意味する。アカデミー賞を含む60の賞を受賞した 名
-
-
海底資源大国を目指す日本。そして、新しい日米関係。最後にレアアース関連銘柄5つ
2025・11・16(第1300回) <アマゾンより> 今の日本にふさわしいテ
-
-
フオーリン・アフェアーズの「台湾侵攻は近い」に反論する。日本株高へのひとつの材料として(第1090回)
あまりにも著名で世界的に影響力の大きい一流誌の論文にケチをつけるなんてーーと思われる向きもあろう。







