「 木村喜由 」 一覧

中国共産党100周年、そろそろ年貢の納め時か

名ばかりの共産主義、実態は幹部エリートの独裁と権力闘争 昨日は中国共産党創立100周年記念日。素直に喜べる相手ではないが、中国という存在の歴史的恩恵、取引相手としての重要性はあまりにも大きく、とりあえず祝意を述べておきたい。記念式典には必ず『義勇軍行進曲』が演奏されるがこの曲は35年7月に鵠沼海岸での海水浴で溺死した聶耳(じょうじ・享年23歳)が3か月の日本滞在中に映画の主題歌として作曲した

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日本だけ乱高下の原因は海外投機筋、無視してよい

リスクパリティー戦略とハイリスク銘柄愛好組が時間差攻撃 FOMCの直前から海外投機筋の動きが活発となっており、日ごとのインデックス別あるいは銘柄群別の変動及びその格差が激しくなっている。筆者の目からはそこにきちんとした理屈は存在しておらず、複数のデイトレード系の投機筋が、相手方の裏をかくような動きを日替わりで行っているのが原因だと見ている。わざと相手の裏をかこうとしているので、真面目に考える

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ミーム銘柄って何だ?

ネットを介して広がるしゃれた言葉やアイデアが語源 米国株式市場で、最近非常に存在感、重要性を増している一群がMeme(ミーム)と呼ばれる銘柄である。Wikipedia によれば、ミームとはインターネットを介して一風変わった面白いアイデアや表現が、模倣により急速に拡大する現象、もしくは模倣される行動や概念を指すらしい。単純に言えば、ネットで広がった流行語とか、若い子たちが指でハートマークを作っ

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インフレ予想を巡って大激戦、波乱含み

今のところ楽観派が市場をリードしているが 世界的に見ると新型コロナ禍は終盤戦に入ったようだ。欧米ではワクチン接種率の増加と並行して新規感染者数、死者数とも急速に低下している。行動制限は段階的に解除され、マスク着用義務も解除されつつある。米国は7月4日の独立記念日にはバイデン氏が勝利宣言をするだろうし、東京五輪は人数制限付きで観客を入れる公算が強い。4月から急速に蔓延したインドも最悪期を脱して

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FRBの方針変更もなんのその、やる気満々の米国投機筋

ドル高で金価格が急落、インフレは起きないと言いつのって投機株に殺到 16日のFOMCでFRBがスタンスをやや引き締め方向にシフトさせることはほとんどの市場参加者が想定していたことだ。5月の消費者物価CPIが前年比5%も上昇し、足元でも原油価格が70ドル強に続伸、雇用環境も目に見えて改善している。慎重だったパウエル議長もこれを認めている。 17人のFOMC委員による、毎年末のFFレート予

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電気自動車シフト、下手に急ぐと破滅するリスク大

日本経済が復活するためには、情熱と危機感を持った若者が必要 日本が繁栄を続けるためには、工業生産で世界の最先端を走り続ける必要がある。平たく言えば、国内でも世界でも高い値段で買ってもらえる工業製品をコンスタントに作っていけるかということである。だがこれはなかなか難しい問題である。 まず統計を確認しておく。経産省が2年前纏めたものづくり産業のレポートでは工業国上位4か国は米中日独である。

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トヨタは早めに水素自動車を止めるべきだ

経済性があまりにも悪く普及は絶望的 トヨタ自動車の株価が1万円目前となった。新型コロナによる行動制限の緩和と移動の形態が変わったことが自動車需要の追い風になっているため、非EVでも自動車メーカーの株価は世界的に堅調である。同業の国際比較をするとむしろ割安感があるので、大台乗せは時間の問題だろう。だが敢えて苦言を述べたい。早く水素自動車は止めるべきだ。 自動車は単に「移動のための機械」と

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