映画「ウォーターワールド」と今回のウラ金騒ぎの真相。2025年からの「上り坂」の背景。今回の「ドカ」「反騰」の行方

2024・4・29(第1223回)

オールムービーより>

1995年当時人気絶頂だったケヴィン・コスナーが主演・製作したが、大コケした作品として知られる。北南極の氷が溶けて全世界が水面下におち入るというSF。

いまではこの前提自体、全く間違っていたことが知られている。

キヤノングローバル研究所の研究主幹、杉山大志さんは素晴らしい人で永らく知己を頂いている。この杉山さんが最近こう述べている。

「世界中の海面は上昇している。1985年から2015年迄、海面は60ミリメートル上昇したが、世界の沿岸の陸地面積は約3万4000平方キロ増加している。これは1000万人以上が住むベルギーにあたる。

いわゆる「常識」が実は反対だった――という事象は、実は現在、政治・経済の面でも進行している。

賢明なるこのブログの読者なら、ウラ金さわぎと併行して「借金まみれの日本」説がいわれなくなったことにお気付きと思う。

それはそうだろう。消費税は実は財務省OBの就職先開拓に役立っていた。たとえばレジスターの約定(かつては)が必要だった場合、約定組合がつくられ、理事長は天下り。

ところが、高橋洋一さんの努力もあって、IMFが、バランスシートをつくり、日本がカナダに次ぐ第二位で、純資産比率は8%。

これがバレ始めたので、公的資金の投資先を企業から国・又は基金、特別法人に帰ることにした。これがウラ金騒動の真相である。考えても見よ。国でも、基金でも特別法人でも、理事長、総裁は天下り。財務省が最大の受益者であることは疑いを容れない。

この財務省の方針転換は、悪いことばかりではない。いいこともある。

それは消費税増税が、少なくとも当面、行われないこと。やはり2025年からの国運「上り坂」に行くことと無縁ではない。

さて、今回の下落相場。NYダウの下落が引き金で、日経平均の下げは「つれ安」。この予想は全く、100%的中した。

この下げ相場は3万5000円大台で終わり。買いをおすすめする。狙い目はいちよし証券の高橋幸洋さんが「今週(4月18日)に週足が陽転した銘柄から(私なりに選別した)7銘柄選んだ(東証プライム市場のみ)。

①テラスカイ(3915)

②インターアクション(7725)

③第一三共(4568)

④山崎製パン(2212)

⑤丸紅(8002)

⑥ツガミ(6101)

⑦三井海洋開発(6269)

以上です(ご投資は自己責任で)。来週は1回休載します。どうぞよろしくお願いいたします。

では皆さん、GOOD LUCK!

★新刊発売中!★

『日本経済大復活 GOLDEN CHANGE』(Gakken)

(今井澂著、216ページ、税抜き1600円)

2024年からの日本経済は「ゴールデン・チェンジ」と呼べる大変化を遂げ、半導体やインバウンドを牽引車に成長路線に回帰します。日経平均株価が6万円を目指す流れを詳細に解説しています。オススメ10銘柄つき。通刊50冊目の記念の書です。是非お買い求めください(→アマゾンでのご購入はこちら)。

関連記事

今井澈のシネマノミクス

映画「シャイロックの子供たち」と花粉のもたらすマイナス、訪日旅行のもたらすプラス。2023・3・5 (第1162回)

「何という非人間的な映画だろう」と私は感じた。先の見えた支店長が、イカサマ師と組んで、10億円の詐

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「ミッション・インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」と米国国債格下げショック

映画「ミッション・インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」と米国国債格下げショック

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

【初・中級者向き】映画「アイ・イン・ザ・スカイ世界一安全な戦場」と一時的円高

  2017・1・8 戦争映画というと戦闘シーンがつきものだ。しかし今回私が観

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

【初・中級者向き】映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」と新内閣

2016・8・7 先週から今週、忙しい合間によく観た。「ハリウッドがひれ伏した銀行マン」「ある

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「クリード チャンプを継ぐ男」と天災で儲かるチャンス

  「ロッキー」を1976年に観たときの衝撃を忘れない。あの迫力十分の試合シーンの凄

記事を読む

PAGE TOP ↑