JAIIの20年①
証券取引所は誰のもの?
コンサートとパーティーのパリ証取

公開日: : 最終更新日:2016/04/22 協会ニュース, 無料記事 ,

日本個人投資家協会事務局長 奥寿夫

 

日本個人投資家協会(JAII)は2015年2月で設立20年を迎えます。この20年間、個人投資家にとってよりよい投資環境を求め、規制当局と、証券業界と戦ってきました。

その歩みのなかから印象的なエピソードをお伝えしていこうと思います。

パリ証券取引所前にて

パリ証券取引所前にて

昔の売買場

昔の売買場

これは2007年11月に協会有志にてフランスを訪れ、パリ証券取引所を見学した時の様子です。

パリ証券取引所は趣ある建物です。投資家をはじめ一般に開放されていて、コンサートやパーティーが開かれています。天井が高く、音響効果がいいそうです。

これはいい、と思い、日本に帰ってから、東京証券取引所でも出来ないかと尋ねてみました。東証も広々として、スペースはあります。

でも、断られました。その理由とは――。

 

「取引所は上場企業のためにあります。個人投資家は使用できません」。

これが日本の取引所の姿勢なのです。

 

余談ですが、フランスではボルドーとシャンパーニュを巡り、本場のワインとシャンパンを堪能したのも良い思い出です。

(続く)

関連記事

今井澈のシネマノミクス

映画「裏切りのサーカス」と、1月6日に米国で発生するバイデン無力化と、菅首相へのマスコミ叩きの背景。それにNYと日経の予測 (第1045回)

 最近亡くなったジョン・ル・カレの全盛期の傑作の映画化で、2011年の作品。私は小説も映画

記事を読む

こんな金融商品にご用心
日本と大違いのデリバティブ救済【上】
英国は行政主導で全件見直し

楠本 くに代 金融消費者問題研究所代表 英国でも、日本と同様、デリバティブ商品、なかでも金利ヘッジ

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

映画「ナポレオン」と大悪妻ジョゼフィーヌの見直しと、発生した「ドカ」と金投資の見直し。

映画「ナポレオン」と大悪妻ジョゼフィーヌの見直しと、発生した「ドカ」と金投資の見直し。 20

記事を読む

今井澈のシネマノミクス

秀吉の鳥取城兵糧攻めと食料価格の上昇の今後。それに米国の債務上限問題。2023・2・26 (第1161回)

443年前のこの戦いは、空前の餓死者を出したことで知られる。城内に数多くの農民の追い込み、事前に高

記事を読む

暗号資産の歴史と進化

暗号資産界のいろいろ 第1回 暗号資産(仮想通貨、ビットコインなど)にはたくさんの種類があり

記事を読む

PAGE TOP ↑