【初・中級者向き】歌劇「ドン・ジョバンニ」と選挙と日経平均3万円の時期

2017・10・15

モーツアルトはこの歌劇の序曲でいきなり「最後の審判」を思わせる和音から始めた。続いて快活なメロディは主人公の女たらしならではのフットワークの良さを表す。この序曲をたった一晩で作曲したとか。天才らしいエピソードだ。

 

まず今晩の夜這いは相手の抵抗に会い、ドン・ジョバンニは逃げかけるが、襲われたドンナ・アンナの父親の騎士長がこの不届き者を成敗しようとし、剣を抜く。決闘。そして騎士長は死ぬ。村上春樹さんの近作の題ですな。

 

この死んだ騎士長が石像になり、幕切れのディナーに招待され、悔悛を三度迫る。懺悔すれば神はお許しになる、と。ドン・ジョバンニは三度拒否、地獄に落ちてゆく。

私は第一幕一三場のドンナ・アンナのアリア「さあ、おわかりでしょう」が本当になんと表現していいか分からないくらい、すごい出来と思う。父を殺した犯人がドン・ジョバンニであることが、その声で分かり、興奮と恐怖で震えながら。

目先目標は2万3000円

私の今回の神戸製鋼のアルミ製品、鉄粉、特殊鋼の偽装事件は、心から不安で恐ろしく思う。日本の自動車、機械、電機製品に広く使われているだけに、今後世界のどこかの国や機関が、規格外としたりそれをタネに弁護士が訴訟を起こしたり。こうしたスキャンダルを軽く見てはいけない。とんでもないところで逆風が発生するものだ。

神戸製鋼の問題点は組織ぐるみで行った規制違反であること。いくつもの製品で10年も続けて不正があったのだから、問題にキリがない。

 

この不安を除けば、東京株式市場の展開は私の想定した通りだ。このブログででは第八七七回は9月19日の休み明け火曜日に出して、この選挙が「買い」であること。また近くオイルマネーの換金売りがおさまるので、シャリア150の主力株(ファナック、ヤクルト本社、味の素などなど)と。上昇相場が始まると、五ケタの値ガさ株が狙い目と主張した。

 

二番目のアィデアが株価上昇率が一番高かったが日経平均は連日戻り高値を更新中。ごく目先の選挙後は、一休みはあっても10月13日に2万1000円近辺を明確に抜けたので、売買量は少なくても上げ足の速い段階に入る。ここ3,4年の間に日経平均は「少なくとも3万円」と予想してきたが、そのあたりまでは軽くゆくだろう。目先目標は2万3000円。

 

選挙の結果待ちで外国人投資家は待機資金5000億円が戻ってくる。PERなどから見てまだ割安なので、次は出遅れ銘柄探しになってくる。もう一部は買い始めた。

米朝は対話から強硬路線に

とりあえず10月11日の大新聞報道は自民党有利。これが万一、不利になったら、恐らくトランプ大統領は「シンゾーのために」、口先かスレスレの軍事行動で危機を演出して「北風」を吹かすだろう。もうツイッターなどで援護射撃をしている。

 

もうすぐに米原子力空母ロナルド・レーガンとセオドア・ルーズベルトは朝鮮半島近辺に着き緊張は高まる。トランプ大統領は対話路線を主張していたティラーソン国務長官を更迭、ポンペオCIA長官が後任になる、と10月6日付ワシントンの有力ニュースサイトは伝えている。ティラーソンvsトランプはバカ呼ばわりし、IQで勝負しよう、というやり取りがあり、やれ辞任するのしないのという大騒ぎがあったことは、ご存じだろう。

 

更迭となれば、対話路線が(一時的かもしれないが)終わり、米国は強硬路線に変わったという「金正恩へのサイン」ととられるかもしれない。緊張ムードは安倍首相に有利に決まっている。私は強気だ。

 

なんでイマイ先生、今回はオペラ?といぶかる向きもあるだろう。理由はカンタン。私はレーザーディスクやDVDでオペラを聞きながら「次の本」のプランを練って、メモを作ったり資料を読み直してサイドラインを引いているからです。

 

私が今聞いている録画はルッジェーロ・ライモンディ(ドン・ジョバンニ)とホセ・ヴァン・ダム(レポレロ)、これにキリ・テ・カナワやヴェルガンサが出るといった豪華版。特にレポレロの「カタログの歌」はすごい出来で六分間の長いアリアを飽かせない。

 

ここでびっくりさせられるのはドン・ジョバンニが口説き落とした女性の数で、イタリアで640人、ドイツで231人、スペインで1003人、トルコ、ドイツ、フランスを含め2065人!私はなぜイギリスやオランダが入っていないか不審に思っていたが「オペラ・シンドローム(島田雅彦著NHKブックス)」ではプロテスタントの女性はセックスの罪悪感として内に抱え込む傾向がある、と。なるほど。それにスペインが一番多いのは、ドン・ジョバンニがアラブの血が入っているからだとか、ユダヤ人だろうとか。分析は精細を極めており、まことに面白い。光源氏とドン・ジョバンニの比較は「似て非なるもの」で農耕民族と狩猟民族の違いがある、云々。

 

今回は自分の投資見通しが大当たり、で気を良くしているので、トリビアを書きました。悪しからず。

歌劇「ドン・ジョバンニ」と選挙と日経平均3万円の時期(第881回)

 

今井澂(いまいきよし)公式ウェブサイト まだまだ続くお愉しみ

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