映画「キャッツ」と、6月に最高裁によってクビになる(?)トランプ大統領   (996回)

 ミュージカル「キャッツ」はロンドン、NYで各1回、東京でも1回。名曲「メモリー」の美しさにただただホレた。音楽だけでなく、演出も。

 ところが今回の映画は、海外では酷評のオンパレード。「2019年ダントツのワースト」「猫にとって最悪の出来事は犬の登場とこの『キャッツ』だ」。日本も同じ。失敗の原因?私はコスチュームにあると思う。妙にリアルで、俳優が全裸に見える。確かに一部の批評家が言うように、まるでポルノだ。舞台の衣装の方が毛皮をうまく使ってリアリティがあったのに。

 もうひとつ。昇天する権利を与えられる老娼婦(猫?)の役を結構若い黒人にしたこと。それでみじめな老猫の一生が、最後に救われる感動がなくなってしまった。

 せっかくのミュージカルの傑作がこんな風に終わるのは何とも残念。

 しかし、私は何でこうした失敗が起こったのかを想像すると、やはり興行成績を上げるための浅知恵を寄せ集めたのが背景にあると考える。ジュディ・デンチの起用もおかしいし、悪の化身役の猫キャビティを演じたドリス・エルバも良かったが、本来はもっともっとセクシィだった筈。また手品師の方も成功までに時間がかかりすぎた。これは恐らく、委員会によるプロデュースの失敗だろう。

 さて、マーケットの方に話をつなげよう。実は25日にテクニカルアナリストが三人、それに一流ジャーナリストの司会で「2020のマーケット予測」セミナーがあった。

 実は少々がっかりした。まず、昨年10月からの「QE4」について取り上げた人がいなかったこと。また弱気がすぎて、買戻しが相場のこれからの上昇に追い込まれる投資家が多い。一昨年末の下げでおびえた投資委員会がウリの方針を示して、その後動きが取れなかったに違いない。

 それなのにこの事実を指摘したのは、三菱UFJモルガンスタンレー証券のチーフテクニカルアナリスト宮田直彦さんだけだった。

 ウォール・ストリートの方でも、この2,3年、1300億ドルも現金を抱えたまま、大きな動きを示さなかったウォーレン・バフェット氏に批判がある。逆にレイ・ダリオ氏の「動き出した馬でも飛び乗れ」という助言が、ますます珍重されているが。

 「弱気、慎重さが上昇相場を作る」という名言をもっとかみしめるべきではないか。

 ただ、この買戻しの上げも恐らく6月に終わると考える。理由?米国民主党ペロシ下院議員の恐るべき深謀遠慮にある。

 現在下院ではウクライナ疑惑に絡んで大統領弾劾の審議が行われている。下院は民主党多数なので可決。しかし上院はご存じの通り共和党によって否決されて、ジ・エンド。

こんな分かり切った、タマゴを壁にぶつけるようなことを、何でペロシ議長は推進したのか。

3月3日の「スーパーチューズディ」があり、弾劾騒ぎはそこらに合わせる。そして、3月には連邦最高裁のトランプ陣営の「ファイナンシャル・ネゴシエーションズ」つまり納税申告を含む財務諸表の公開をめぐっての口頭弁論が開始される。

弾劾の後に、これまで三州でホワイトハウス側が敗訴した納税申告書公開の弁論がある。

続けて2件もトランプ大統領にとって頭の痛い騒ぎが半年、続く。判決は最高裁の1年の終わりの6月になるためだ。

もともと、叩けばホコリが出るから秘密にしたかったのだろうから、公開せよとの判決が出れば、もうダメ。仮に控訴を取り上げない、と連邦最高裁が決定しても、これまでの控訴審判決が適用されるから、やはり結果は同じ。

最高裁判事な9人。5人は親トランプといわれるから、本来は大丈夫のはずだが、事件をトランプ側から起こしてしまっている。「オバマ裁判官」と批判したトランプ大統領は、名指しされたジョー・ロバーツ最高裁判官が、冗談じゃない、と反発している。

したがって私はこれまでの米国憲法修正第25条第4節による大統領解任、副大統領昇格」説を撤回する。三権分立による司法の裁きで行政の長である大統領が(恐らく)自発的に退任。検察側と司法取り引きして訴追を免れる。後継のペンス副大統領が勝てるか、どうか。

となると民主党のバイデン前副大統領か、社会主義者のバーニー・サンダースかエリザベス・ウォーレン上院議員。又はその二人の連合。どちらにしても米中覇権戦争は、習近平の勝ち、だろう。国賓として呼んでおいて良かった、ということになるのではないか。

ただし、日本の政界の方も問題が多い、かつて盤石だった内閣と官僚の間に軋みが見える。この方はいずれまた。

ミュージカルなのでせりふの代わりに歌詞を、もちろん「メモリー」からだ

「月の光よ 私は朝日が昇るのを待つわ 新しい命に想いをはせるの

私は屈したりしない」「夜明けが来れば 今夜もまた 楽しい思い出になる」

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