映画「罪の声」と日経平均3万円時代の接近、それに私の 46冊目の新刊プレゼント(第1040回)

 「罪の声」の魅力はかなり多いが、何といっても、塩田武士の原作がいい。週刊文春のミステリーベストテンの第1位。しかもまだ記憶に新しいグリコ・森永事件を題材にし、心ならずも事件に巻き込まれた弱者たちのその後の運命を画いている。

 導入部がすばらしい。京都市内でテーラーを営む36歳の男(星野源)が、父の遺品の中からカセット テープと手帳を見つける。再生すると、脅迫文を読まされている子供時代の自分の声だと悟る。

 ちょうどそこに、ある新聞社が、事件のその後を年末特集記事にするため、記者(小栗旬)が動き始めていた。(まあこの点は、ご都合主義の感じはあるが)。二人は調査を共同で開始。まず、テープに吹き込んだもう一人の女の子から始め、次第に真相に迫ってゆく。

 子供たちを、ワケのわからぬままに犯罪に加担させた親たちの学生運動とのかかわりが、真因だった。英国にいる片割れを英国人が「化石」と評したのが結びになっている。

 では、イマイさん、この映画と株式市場で今展開している強気相場と、何の関係があるの、と聞かされそうだ。

 学生運動も、それに根差したエリートたちの誘拐事件も、その時は大騒ぎになったが、結局、社会には何の影響もなかった。コロナ・ショックは確かに大問題だ。しかしそのおかげでイノベーションが進展し、「次」の時代を開く。現にワクチン製造が遺伝子技術で行われた。ますます従来からの私の主張「21世紀はバイオの世紀」がウラ付けられた。

 さて、まずNY、次いで日本の株式市場に、近い将来、比較的大きい「ドカ」(ドカンじゃありません)が迫っていることを申し上げる。

 その前に2021年は基本的に株高の年であり、年末はその予兆の時期であることに注意しなければならない。

 NY株についてはゴールドマン・サックス(GS)の11月20日の見通しをまとめる。

 「2021年1月までに少なくとも1件のワクチンが米国で承認され、上期中に米国で広く普及される。(中略)2021年のGDP成長率はGSでは5・2%、市場予想の3・8%を大きく上回る」

 「S&P500種のEPSは20%増益。同指数は2021年末には4300。年間でのリターンはベースで16%。」

 中、長期の見通しでは私も同感だが、警戒すべき要因もある。

 SAIL代表の大井幸子さんは米国個人投資家連盟(AAII)のアンケート調査を見て「要注意」と言っておられる。

 「大統領選挙後に個人投資家の55・8%が強気に転じ、株価に対しては69%が楽観的。「個人投資家が極度の強気になると、株価はピークを打つ」というのが常識的。

 大井さんはグラフで、相場が現在「極度の貪欲さ」が空前のピークを示している、とも。

 下げのきっかけは何か。

 私なりに考えると悪材料は三つ。第一は米国大統領選がモメにモメる。日本のマスコミはCNNに毒されてバイデン当確、つれて菅首相も電話を入れた。しかし米国内事情をよく知っているカナダとメキシコの首脳は入れていない。

  トランプがやめさせた、と報じられた「引き継ぎ業務」も、連邦政府総務局が「選挙はまた終わっていない」と認定したからだ。「法廷闘争」もやめたわけではない。

 現に(名は忘れたが)有能な女性弁護士をトランプ陣営は、新規に雇った。この女性がTVで「選挙全体にベネズエラ在籍企業のドミニオン社の集票機を使った州が多く、その州で不正が行われた。」と起訴の十分な証拠が集まった、と述べた。

 ご存じの向きも多いと思うが、12月14日の選挙人投票までの動き次第では、1州1票の下院議員の投票がある。結論、トランプ再選の可能性は、実はかなり残っている。どちらの候補が勝ってもデモではすまず暴動が発生する危険性が、実はかなりある。

 第二は、中国による尖閣諸島への米国の介入への試しが行われること。すでに好漁場の大和堆では中国漁船が大挙して押し寄せている。米国の政治の混乱が発生すれば、相当な確率で起きるだろう、ドル暴落が株価のそれとつながる事態の可能性は、現実にはゼロではない。

第三に、コロナ感染のピッチが上がり、ロックダウンが発生した場合も、考えておかねばなるまい。ワクチンがある、という安心感はあるので、3月当時のような大幅株価下落の不安はない。しかし、下落幅は少ないものの(日本株も含めて)発生することだけは、まあ間違いないだろう。

では日本。大和証券の木野内栄治さんはNTTドコモのTOBにからんで、1兆5000億円分をデイーラーが買ったことを注目している。

木野内さんは三連休明けのデイーラーやセミプロ投資家の売りを懸念している。12月13日のSQにも警戒し「その後が正念場」と私に述べた。

勿論、木野内さんは弱気に転換したわけではない。需給の好環境に注目している。中間配当の市場への還流、裁定取引の解消買い、などなど。

日経平均225種の銘柄入れ替えも安価なシャープになったことも売り要因が少なくってなった、とも。

では、中長期はどうか。

私の信用する優秀なテクニカルアナリストは、中長期の株高を示す指標がチャート上で出ていることを指摘している。

いちよし証券の高橋幸洋さん。「2020年10月16日」に26週移動平均と52週移動平均が交差して、ゴールデンクロス(GC)が実現した」。過去の実績を列挙してみよう。

1995年以降のGCは①1995年12月9日(期間中の上昇率16・8%)②1999年4月3日(同22・3%)③2003年8月29日(同17・1%)④2007年1月12日(同6・9%⑤2013年1月11日(同50・8%)⑥2014年9月(同26・9%)⑦2016年12月16日(同24.3%)

この7回の経験から、高橋幸洋さんは「GGから次のデッドクロスまでの期間の平均は74週間、平均上昇率47・7%。」

この数字をそのままそのまま適用すると「2021年8月第2~3週目に2万8373円」が目標となる」

また、もっと長期のGCに注目しているテクニカルアナリストもいる。

株式会社マネースクエアの宮田直彦さんだ。この方は日経平均の12カ月の移動平均と24カ月の移動平均のGCが2020年6月に発生した、と私に教えてくれた。

第1回目は2013年1月。当時1万1138円から、デッドクロスが発生した2015年4月の2万0580円まで。30ヶ月、84・3%の上昇

第2回目は2017年6月の2万0033円から、2018年9月の2万4120円までの16か月で20・4%の上昇。

この経験から宮田さんは、2021年12月に日経平均3万円を予想している。

結論。私は2021年が、皆様が大儲けして老後の不安をなくす絶好のチャンスの年、と考えています。

私はフォレスト出版様から「2021 コロナ危機にチャンスをつかんだ日本株」を出版します。来週以降に店頭に並びます。

私から、何週何万人ものこのブログを愛読して頂いている皆様へのお礼として、この本を差し上げます、

抽選で10名の方々に私のサイン本をプレゼントさせていただきます。必要事項をお書きのうえ、下記のURLから是非お申し込みください。

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楽しみにあなたのメールをおまちしております。

いつもなら、映画のセリフでシメなのですが、URUさんの主題曲が映画館で観た時気に入ったので、再記します。

 「擦り減った靴の底には

 泥や石が挟まったまま

 私は生涯この靴で歩いて行く」

  私は情報と市場をつなげる業務を、自分の生涯をささげるべき天職と考え、85歳の今日まで続けてきました、どうぞ応援してください。

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